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わたしの本棚

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読んだ本の感想をまとめています。
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#エッセイ

特集「村上春樹」につられて、初めて『BRUTUS』を買ってしまった。

『BRUTUS』を買った。たぶん、人生で初めて。 理由は簡単だ。特集が「村上春樹」だったからだ…

Kaori
2年前
155

【最近読んだ本】人と人との繋がりで”いま”があるとわかるよ、きっと。

青山美智子さんの新刊『月曜日の抹茶カフェ』を読んだ。 『木曜日にはココアを』の続編とのこ…

Kaori
2年前
154

【最近読んだ本】旅は何かを気づかせてくれる。人生をもっと足掻こう!

大学時代から旅をするようになった。 手段は電車と徒歩。時々バス。 「旅行」という言葉より「…

Kaori
2年前
159

【最近読んだ本】小説家には、聞かれても答えなくていい質問がある?

読んだ本の感想をすぐに書き留めておきたいと思いながらも、怠惰な性質ゆえ、長年できずにいた…

Kaori
2年前
135

【最近読んだ本】私にも「推し」がいたことを思い出した。

自分に「推し」がいただろうかと思い返してみた。 なんとなくだが、いた。 中学生のとき夢中…

Kaori
2年前
102

【人生の100冊】5.灰谷健次郎『兎の眼』

小学生の頃、読書感想文というものを書くのが嫌いだった。本を読むのも文章を書くのも好きなの…

Kaori
2年前
101

【人生の100冊】4.宮本輝『泥の河』

小説でも音楽でも、デビュー作というのは、何か2作目以降とは全く違う情熱を秘めている、と思う。 宮本輝の「泥の河」もまさにそんな作品で。 宮本輝は、1977年(昭和52年)に、この「泥の河」で第13回太宰治賞を受賞してデビューした。後に「蛍川」で芥川賞を受賞。それからどんどん名作を発表し、いくつかの作品は映画化され、現在のような売れっ子作家になっている。 私の母が宮本輝を好きで、家にたくさん本はあったのだが、私が初めて宮本輝の作品を手にしたのは19歳、大学生の時だった。そ

【最近読んだ本】きっと誰かひとりへの「お告げ」じゃないと思う。

またもや青山美智子さんの本を読んだ。今年に入って、これで5冊目だ。弱っている時、迷ってい…

Kaori
3年前
63

【人生の100冊】3.佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』

これはもう一言でいうなら、「不器用な人たちの物語」だ。 26歳、二ッ目落語家の今昔亭三つ葉…

Kaori
3年前
49

【人生の100冊】2.三浦哲郎『忍ぶ川』

うちは両親の仲が悪く、私は子供の頃から「家族でおでかけ」とか「家族団らん」なんてドラマの…

Kaori
3年前
48

【人生の100冊】1.沢木耕太郎『彼らの流儀』

<はじめに ~人生の100冊の趣旨~> noteで【最近読んだ本】という書評エッセイも書いていま…

Kaori
3年前
72

「夢は叶う」と信じていたあの頃の私。人生で読んだ中で一番好きな本。

読書量は決して少なくないほうだと思うが、「人生で読んだ本のベストワンは?」そう聞かれたら…

Kaori
3年前
127

【最近読んだ本】幸せの連鎖は自分でつくれる。みっともないから、カッコいいんだ。

昔の私はいつも「幸せになりたい」と思っていた気がする。 そのくせ、幸せになることが怖くて…

Kaori
3年前
72

【最近読んだ本】「死」はそんなに怖いものじゃないのかもしれない。

読みながら何度か「作者は私のブログを読んで資料にしたのではないだろうか」と思った。 絶対にそんなはずはないのだが、主人公の状況や考え方に似ているところがたくさんあって。 「ライオンのおやつ」著:小川 糸 30代で子宮がんになり辛い治療を続けたあげく、余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」で残りの日々を過ごす。 これは雫がホスピスにやって来てから亡くなるまでの物語だ。 私自身、2016年に子宮がんになり、3年は何事もなく過ごしたが、2019年に