見出し画像

1minute七十二候 蚕起食桑 (かいこおきてくわをはむ)

小満<初候>
5月20日から5月25日頃

蚕が動きはじめ、桑の葉を盛んに食べる頃。およそ1ヶ月後に糸を吐き絹糸ともなる繭を作ります。 また、この日から二十四節気は「小満」。陽気が良くなり、植物にも成長する力が満ち溢れ、草木枝葉が茂ることを表しています。緑の近くに足を運ぶとなんとも爽やかな香気が漂っていることに気づきます。

緑が発するフィトンチッド、実は植物が病気や害虫から身を守るために出していると考えられているそうですが、人間にとってはリラックス効果が高くストレスを軽減してくれるものです。

4月の環境の変化も一段落し、少し心も体も疲れが出やすく、ストレスを抱えがちな時期でもありますよね。そんな時だからこそ、休日や空き時間には緑に触れられる場所に出かけたり、ちょっと散歩をしてみたりして、初夏の緑が発するフィトンチッドを胸いっぱい吸い込みリフレッシュしてみるのも良いですね。

七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


written by Yuuki Usami-Nakamoto © antique blue Parrot Co.,Ltd.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?