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1minute七十二候 土潤溽暑 (つちうるおしてむしあつし)

大暑<次候>
7月27日から8月1日頃

もわっと熱気を感じる季節の名のとおり、熱気がまとわりつく蒸し暑い頃。打ち水などで暑さをしのぐなか、草木たちは緑濃く、生命力を高め、まるで夏を謳歌しているようです。

蝉の大合唱、青い空と入道雲、熱い地面の陽炎(かげろう)など、夏はこうでなくちゃと開き直って楽しむが勝ち。ちなみに、陽炎は気象用語でシュリーレン現象と呼び、古くは「かぎろひ」と書きました。柿本人麻呂により詠まれた「ひむがし(東)の野にかぎろいのたつ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」という歌が万葉集に収められてもいます。

そんな昔から、変わらずやってくる日本の暑い夏。暑くてどうしようもない!と叫びたいところですが、それでも季節は移ろい、秋、冬がやってくれば夏の暑さが恋しくなったりするものです。
風鈴を出してみたり、浴衣で夕涼みをしてみたり、線香花火を楽しんだりと… 。「暑い今」しか楽しめないことを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。 

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七十二候ってなに?
日本には一年を24に分けた二十四節気(にじゅうしせっき)と、さらにその二十四節気を3つずつ合計72に分けた七十二候(しちじゅうにこう)という季節があります。
七十二候は鳥や虫、植物、天候などの様子で季節を表現しており、細やかな自然の移ろいを感じることができます。 骨董・アンティークバイヤーとして活躍する傍ら「古き良きものの美しさや、ものを大切に使うことの楽しみ」もご紹介中。 ここでは ゆとりある心づくりのヒントとして、季節の話題を記しています。

What is 72 micro seasons?
In Japan, nature's rhythmic seasons are deeply cherished, inspiring a fascination with the mesmerizing 72 micro seasons. Unlike traditional divisions of four or six seasons, these micro seasons paint a vivid picture of nature's transitions with astonishing precision. Imagine the thrill of witnessing the delicate blooming of specific flowers, the graceful arrival of migratory birds, the tantalizing ripening of certain fruits, or even the intriguing behaviors of animals. This admiration cultivates heightened awareness of the surrounding world, immersing individuals in the mesmerizing beauty and rhythmic harmony of nature's ever-changing tapestry.


© antique blue Parrot Co.,Ltd.


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