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週末のコーヒー、いつもの自分。逗子「アンドサタデー」にて

週末の過ごし方の定番といえば、カフェでコーヒーを飲む時間かもしれない。

流行りの洗練されたカフェも、格調高い喫茶店もそれぞれの魅力があり、はしごするのもまた楽しい。

だが「心の内側が満たされるコーヒー」というのは、自分が暮らす街の、普段着で訪れる珈琲店の一杯なのかもしれない。

そこで今回訪れたのは、地元の人々に愛される神奈川県・逗子市の珈琲店『アンドサタデー』。土曜日だけにオープンするこの珈琲店が持つ、訪れる人が自然体に戻れる空気の秘密を、店主の二人に聞いた。

※撮影時のみマスクをはずしております

土曜日“だけ”オープンする珈琲店

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 土曜日。多くの人が羽根を休める週末のはじまりに、珈琲店『アンドサタデー』はオープンする。店頭に立つ庄司賢吾さん・真帆さん夫婦は、以前は都内の同じ出版社で、学習教材などの企画編集に携わってきた。住む場所も会社からほど近く、“職住近接”を体現していた。

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真帆さん「一緒の会社にいた時から、『いつか、お店を持ちたいよね』なんて話をしていました。お互い、学生時代はコーヒー屋さんでバイトをしていましたし、毎週末に気になっているお店を一緒に巡っていて」

 転機が訪れたのは5年ほど前。同時期にふたりとも転職し、以前より自由な働き方ができる職場に移ったことで「暮らしをもっと大切にしたい」と引っ越しを考えるようになる。その候補として挙がったのが、海や山など自然が身近に感じられ、都内へも程よい距離の     「逗子」という街だった。

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真帆さん「このあたりは海や自然が豊かだし、商店街もあるから、住むにはバランスが良かったんです。鎌倉の物件も見ていたのですが、住む場所としては賑やか過ぎるかなと感じました」

賢吾さん「僕にとっては縁もゆかりもない場所でしたが、この街がつくりだす空気感にすぐハマったんですよね。平日はふたりとも都内で働いていたから、アクセスがしやすかったのも大きな要因です」

「編集とデザインの力」で逗子の街をもっと楽しく

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 取材中も、お店の前を通る地元の常連客が庄司さんたちにむかって手をふる。ハンドドリップで淹れたコーヒーや、ワッフルなどの手作りスイーツを目当てに来る人はもちろん、庄司夫妻との会話を楽しみに来る人も多い。オープンから4年がたち、すでに逗子の“顔”として定着しつつあるが、どのようにして作り上げられてきたのか。

真帆さん「もともと、ここは夜のみ営業しているバーだったんです。私たちは、最初お客さんとして通っていたのですが、ある日『カフェをやりたい』という話をオーナーさんにしたところ、『昼間は使っていないから、うちでやってみる?』と声をかけてくれて。もう即決で、その1か月後にはオープンさせていました」

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 “間借り”というスタイルのため、改装費も設計費もかからず、初期投資はほぼゼロという願ってもない条件だった。「やりながら少しずつ変えていけばいい」という思いですぐにスタート。当初は2組しか来ない日もあったが、庄司さん夫妻と同時期に逗子に越してきた人たちなどが訪れ、徐々に客層も広がっていったという。

真帆さん「飲食は『おしゃれ、美味しい』も大事だけど『コミュニティづくり』も大事。私が転職した先がカフェ運営を手掛ける会社で、そうしたことに気付かされたし、お店を立ち上げる苦労や、お金の問題など、いろいろと経験できていたのもやっていく上で大きかったですね」

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 また、“土曜日だけ“という時点でユニークな形態ではあるが、そこにそれぞれが身につけていた 「編集&デザイン力」をプラス。コロナ前には週1回で別業種のゲストを招きイベントを行っていたほか、コロナ禍の地域飲食店を応援するメディア企画「逗子葉山よむ料理店」の発信など、独自のスタイルを作り上げていった。

賢吾さん「ずっと“場を編集していく”という観点を持っています。体験して情報を得ることは、本を読んで情報を得ることに近い。それもこれも、この街の一員として、逗子で過ごす時間を心地よくしていきたい、楽しくしていきたいっていう強い思いからなんです」

自然体でいられる珈琲店を目指して

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 コーヒーを起点に枝葉を広げていく『アンドサタデー』のビジネスヒントになったのは、会社員時代に通っていたお気に入りのカフェ。そこには、私達の心の内側を満たしてくれる場づくりのヒントが詰まっていた。

 真帆さん「調布にある『手紙舎』というところなんですが、そこはカフェとしての営業以外にも、出版や編集、作家をキュレーションしてのイベント開催もしていたんです。場所も団地の広場にあって、街の景色に溶け込んでいました。     カフェというと、コーヒーやスイーツなど飲食提供だけの店が多い中、『こういうスタイルでやってみたい』と、イメージを具体的に描けるようになったんです」

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 現在は、バーのオーナーが店を閉じるのを機に、店舗を丸ごと借り受けることに。 “アンドサタデーらしさとは何か”を考え、日々試行錯誤中ではあるが、ふたりの間には共通した価値観がある。

賢吾さん「常に『自然体』でいること。東京に住んで働いていた時代は、誰かと競い合い比べてしまうことがあって、自分たちの成長に向かい合えないことがありました。そこから軸足を外して、4年間このお店を作ってきた中で、『自然体』でいることが僕らにとって何より大事だと確かめ合いました」

これからも「土曜日らしさ」を問いかけながら

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 2019年には「逗子と葉山の素敵なコーヒーショップをもっとたくさんの人に知ってほしい」という想いから、『逗子・葉山 海街珈琲祭』というイベントを主催。また、土曜日以外にお店を開けることにも挑戦してきた。思いついたことを次々と実行していく二人にとって、これからも変わらないこと、そして今後描いている展望を聞いた。

真帆さん「『これって私たちらしい?土曜日っぽい?』ってよく話すよね。何かをデザインするにしても無理していないか、カッコつけてないかっていうのは常に意識しています」

賢吾さん「コンテンツをつくる際は『誠実で、嘘をついてないか』という基準にはのっとっています。われわれが好きな手紙舎さんもそうだったように、それぞれの人が『自然体』になれる場所でありつづけたいですね」

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真帆さん「独立したことで、より一層『自分たちの場を持つ』って言う意識が強くなりました。この先の話で言うと、この店を守り続けながら他のお店も作ってみたいし、逗子には外から来た人を迎え入れる『宿』が少ないから作りたい、という構想も出てきていますね。イベントを主催したり、街の方から編集でお声かけいただいたりするようになり、私たち自身の目線もお店単体から逗子という街へ視点が広がってきました。これからは4年間作ってきたものを、さらに大きく展開していく段階なのかなと感じています」

SHOP DATA

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アンドサタデー

神奈川県逗子市逗子     7丁目6-20 ZUSHI SMALL SQUARE 1F
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毎週土曜日 11時〜17時

公式サイト
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