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LISTEN -「聞くこと」が人生を面白くさせる
この分厚さと表紙に惹かれて購入しました「LISTEN」。
普段は電子派だけど、紙は「読んでるぜ感」が実感できてやっぱり好き。
とにかく「聞く/聴く」に焦点をあてまくった500ページ。
難しい内容ではないので、ページ数は多いけどすらすら読めてオススメです。
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人の話を「聞くこと」は難しい。
実際「話すこと」よりも難しい。
それは根本的に、人は「自分の話を聞いて欲しい」という欲を持っているからだそうです。
人が話している時に、「次に自分は何を話そう」と考えてはいませんか。
最後に人の話をじっくり聞いたのはいつですか?
『人を動かす』の著者であるデール・カーネギーはこう言います。
自分に関心を持ってもらおうと過ごす2年間よりも、他の人に関心を持って過ごす2ヶ月間の方が、多くの友人をつくることができる。
好奇心を持って相手の話しを聞けば、そこに素晴らしい学びや、素晴らしい言葉が返ってくるかもしれない。そう思うと凄くワクワクする。
私たちは過去にそんな経験をたくさんしているはずなのに、会話が始まってしまうとつい自分の話をすることに夢中になってしまう。
常に意識していないと忘れてしまう。
「聞くこと」がこんなにも難しいことだったなんて、と気付く。
自分の近くにいる人ほど、「この人のことは知っている」と知った気になってしまう。
でも、1ヶ月前の相手と今目の前にいる相手が、「過去と同じ考えを持った人」だとは限らない。
人間関係の微妙な歪みは、「聞かなかったこと」から始まる。
人は見知らぬ人よりも「知っている嫌な人」に話しかけてしまう、という実験結果もあるそうです。
確かに、知らない人に自己紹介するよりも、好きではない顔見知りのほうへと引き寄せられてしまうのはなぜだろう。
理由は、人間は不確実性を嫌うから。
見知らぬ人と話してもどんな会話になるかわからない、億劫だし満足感を得られないかもしれない。
でも実際には逆だ。
私は知っている。勇気を持って話しかけた会話から生まれる意外な感動を。
しかし逆説的ではありますが、生きた実感を一番味わわせてくれるのは不確実性です。予測不能だからこそ、人は興味深いのです。不確実性を避けたいがために人の話に耳を傾けないのであれば、そこで確実に起こることは、退屈な時間と、新しい学びがないためにあなた自身もつまらない人間になる、それだけです。
周りの人を大切にしながら、たくさんの人と出会って豊かな人生を送りたい。誰もがそう願う。
それは全て「聞くこと」から始まっていたんだと痛感した一冊。
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