見出し画像

「かんたんなこと」「忘れかけていること」

前回の記事で、最近はっとさせられたスクロールについての記事を書いた。

今回はそこから派生して、簡単なことを追求した結果、今の私たちが忘れかけてしまっていることについて考えたことを記してみようと思う。前回記事はこちら。

一時期、スレッズのおすすめ投稿に、「最近インスタでいいねが急に減った」みたいな内容の投稿をたくさん目にした。そこと「スクロール」という簡単な操作が関連しているのではないかとスクロールについて考えている時に思った。スクロールという簡単な操作に皆が慣れすぎて、単純にいいねのタップをすることすら、面倒になってしまったのかなと。実際、自分がインスタに投稿した際も、リーチ数はあるのに、いいね数がだいぶ減ったなという印象。投稿よりも、より簡単に操作もいらないストーリーの方が閲覧数が多かったりもする。

これって、SNSを見るというよりはさっと流す、スクロール運動をしているということなんだろうか。今思うと、わたしのインスタ全盛期は大学生の頃で、その時は自分の投稿した内容に対してのコメントやいいねを通して、さまざまな人との繋がりがあり、本来のSNSの使い方ができていた。だが、最近はそのようなアクションがインスタ界全体で現象し、使い方としては人と繋がることより、情報収集の方に重きが置かれている。簡単なスクロールという操作に慣れすぎた結果、本来の「人と交流する」というSNSの本質を忘れかけてしまったようだ。これは危ない!とわたしも改めてSNSとの向き合い方を見直そうと思った。
なので、自分がいいと思った投稿にはいいね!を押したいし、コミュニケーションのツールとして本来の用途を意識した使い方をしていきたいな。

話は逸れますが、現代の「簡単」「時短」が吉とされることについて。
忙しい現代人を救う家電がたくさん出てきたり、音楽ではイントロをなくしていきなり歌が始まる曲が増えてきたり、YouTubeは倍速再生してながら見することが定番化されたり、、、。とにかく簡単に、時間をかけないことが評価されているが、今までは時間がかかっていたことがスピーディーに終わるようになった分の、その空いた時間は何になっているのだろうか?そう考えてみたら、その時間がスクロールタイム、スクリーンタイムになっているのかな??と気付かされた。

スクロールするための時間を確保するために、簡単や時短に頼って生活しているのであれば、それって恐ろしいなと。わたしたちが機械をコントロールするのではなく、機械が人間を操る生活になっているのだとしたら、むしろ簡単や時短をして生み出していた余白時間そのものを、見直していかないとだなあ。

そんなことを思いながら、最近のわたしはお休みの日はあえて時短、簡単とは逆のことをするようにしている。あんこを1から作ったり、糠漬けをつけたり、調理家電に頼らずにじっくりと時間をかけて火を通す料理をしてみたり。これって世間では「♯ていねいな暮らし」みたいに捉えられるけれど、今のわたしが1番心を無にして、癒されている時間でもある。
作ったことない料理を、音楽もかけず夢中になって作る時間が楽しい。その時間の充実度がとても高い。だから、「#ていねいな暮らし」で日々の生活の中であえて時間をかけてみる生活をして、「かんたんなこと」から「忘れかけていたこと」を心がけて生活をしていきたい。案外、やってみると些細な毎日に彩りを与えてくれるから。今年はとりあえずいい感じの鉄瓶に出会いたい。

lemon

この記事が参加している募集

今こんな気分

QOLあげてみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?