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大学1年

1998年(平成10年)の春、大学進学の為に上京し神奈川県内のアパートで一人暮らしがスタートしました。 大学は東京23区内だったのですが、家賃を極力抑える為に自宅外通学にしては長距離通学と言うスタイルになりました。  築浅ワンルームアパートでバストイレ&室内洗濯機置き場付き1階角部屋で家賃4万円と言う、当時としては破格でした。 もっとも郊外の駅からも結構歩く距離だったりと、立地面を犠牲にした事により実現した価格でした。 都心から遠く離れた場所だった事が大学生活や社会人生活で不利に働いた時もあれば、社会に出てからの転職人生で家賃の安さに救われた事もあります。 結果的にアラサーで北海道に戻るまで一貫して住み続ける事となりました。


大学生活と一人暮らしがスタートしましたが、発達障害由来の凹かそれ以外もあるのか、残念ながら序盤から食い違いが多々発生しました。  後々振り返ると5月病だった可能性もあります。 大学は経済学部だったのですが、予想以上のチャラチャラした雰囲気に適応できず、出だしからつまずいた感が満載でした。  中学途中から高校まで帰宅部一直線だった為、サークルには入りませんでした。 もっとも下手に入っても不適応で早期退部の可能性が高そうです。  また人間関係面倒くさそうと言う理由でゼミナールにも入らずじまいとなりました。  結果的に4年間大学内の人間関係は皆無ではないにせよ希薄なまま卒業となりました。  一人暮らしの方は……家事面等がかなり崩壊しており、中々荒れ果てた生活だったと思います。  翌年以降少しずつ盛り返しましたが、上京1年目は良く生き延びれたなと思います。


大学1年の時は、とりあえず授業には出ていましたが、後はたまに大学図書館を利用する程度でした。 元々一人暮らしの前提としてアルバイトはする予定だったので、1年の時は何ヵ所かのアルバイトを転々としました。  具体的な職種等に関してはあまり書き過ぎると支障があるので、後日社会人編を書く際に合わせて経験した仕事編として言及できればと思います。  大学時代は割とバイト熱心で、良くも悪くも働き者だったと思います。  しかし学生時代にしかできない事を疎かにした事が、社会人生活がスムーズに行かなかった一因の可能性もあるので賛否が分かれるかもしれません。


この頃から頻繁に書店に通うようになりました。 大型書店なら何時間でも長居できそうです。 とりあえず大学には来たものの、その先の進路は全く白紙でした。  何となく普通の会社員になるのだろうと深く考えずに進学しましたが、どうも自分は社会不適応な可能性が出てきたし、民間企業の就職活動は突破できないのではないかと言う予感が出てきました。 学生アルバイトの面接でも落ちる事がそこそこあった有り様なので、その予感は正しかったのだと思います。  しばしば書店に来ては、大学受験参考書コーナーに出没して仮面浪人の可能性を模索してみたり(もっと上の大学に行ってみたくなっていた)、資格試験や公務員試験コーナーにはよく入り浸っていました。


この年の冬、20歳の誕生日を迎えて成人となりました。  念願の上京を果たしたものの、思ったほど東京の生活は楽しいものではないと思いつつ上京1年目が終了しました。  遊びや観光で来る東京は楽しいものですが、『生活の場としての東京』は結構厳しい場所でもあるように自分には思えました。 何かにつけて競争が激しい場所なので、甘い考えでは通用しない場所だと思いました。

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