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映画 ナイル殺人事件

監督、製作、主演にケネス・ブラナー、製作リドリー・スコット。

“愛は人の心をかき乱す”

キーワードは愛。

クレオパトラをはじめ、数々の物語を生んだナイルを舞台に、愛と欲望が絡み合うミステリー・クルーズへ。

“我が友ブーク”

ポアロはシリーズ最大の決断を迫られる。

全世界で20億冊以上を売上げる“世界一売れている作家”アガサ・クリスティの小説“ナイルに死す”が原作。

当初はアガサ・クリスティ生誕130周年、そして“名探偵ポアロ”シリーズ出版から100周年となる2020年10月23日に公開される予定だったが、コロナの影響でやむなく2022年2月25日公開(日本での公開日)となった。

今回はエジプトを流れる雄大なナイル川が舞台。

豪華客船のなかで美しき大富豪の娘リネットが何者かに殺害される。

“この事件は私の人生を変えた”

ポアロの人生を変えるほどの事件。

いざ、愛と嫉妬、欲望が絡み合う極上のミステリー・クルーズへ。

世界中で愛されている古典的名作ミステリー二度目の映画化。

豪華絢爛、心踊る華やかな世界を彩るのはオリエント急行殺人事件にも負けない一流のキャスト陣。

エルキュール・ポアロ→ケネス・ブラナー。

リネット・リッジウェイ→ガル・ガドット。

サイモン・ドイル→アーミー・ハマー。

ブーク→トム・ベイトマン。

ジャクリーン・ド・ベルフォール→エマ・マッキー。

…など他にも有名、人気俳優が勢ぞろい!

ベルギー訛りの英語と口髭がトレードマークの世界的に有名な名探偵エルキュール・ポアロ。

自分の推理を確かめるように相手を質問責めにし、記憶を取捨選択しながら真実にたどり着くのがポアロ流。

“考えるためのたっぷりな時間と優れた脳がないと名探偵にはなれない”

灰色の脳細胞を目まぐるしく働かせて事件の真相に迫っていく。

このエッセンスは国や作者を問わず、古今東西のミステリーの主人公に通じるものがありますよね(相棒の杉下右京も!)

才色兼備なお嬢様リネット。

父親はギャングまがいな人物で敵も多い、美しく賢いが愛については無知。

見た目が最大の武器、リネットとの結婚で大金持ちになったサイモン・ドイル(周りからは逆玉と妬まれてる)

リネットが相続した遺産を管理する従兄弟。

お金や宝石などに興味がない品のある婦人(リネットの後見人、富を嫌悪している)とその看護師。

ポアロの親友ブークの毒親、リネットにプロポーズしたことがある医師。

シンガーとその姪(マネージャー)、リネットのメイド。

そして…招かれざる客。

乗客全員に動機がある。

ポアロの冴えた名推理で乗客たちの秘密が暴かれていくが、乗客は次々と消えていく…。

ポアロは癖がある、それは性格に難があるともいえる。

偏屈で神経質、変わり者(偶数と奇数の好き嫌いなど)、嫌われ者。

捜査の邪魔になる人間関係(友人、恋人など)を排除したポアロの人生のなかで数少ない親友ブーク。

前作・オリエント急行殺人事件にも登場したブークは本作では最重要人物の一人。

ナイル殺人事件では軍人時代の若き日のポアロも少し描かれる。

ポアロが過去に心と体に負った深い傷。

“二度と愛する者を失いたくない”

ポアロが恋をしないのは過去の苦しみからの逃げや怖れでもあるのだ。

ポアロはなぜ髭を生やしてるのか?

この物語のなかで明らかになるが、ラストの心に刺さるブルースを聞くポアロには髭がない。

その意味はこの映画を観た人、原作を読んだ人のみが知る。

クレオパトラとアントニウスなどエジプトには愛にまつわる悲しい物語が沢山ある。

ピラミッド、スフィンクス、ナイル川に沈む太陽。

愛憎や悲恋に古代エジプトの神秘的な雰囲気はなんとも合う。

ミステリー、推理を楽しむのはもちろん、雰囲気や情緒を楽しむ映画ですね。

読書は中学〜高校時代の趣味の一つで、コナン・ドイルはシャーロック・ホームズはもちろん、チャレンジャー教授はじめすべて読破したが、アガサ・クリスティはあんまり読んだことがなくて。

個人的にはオリエント急行殺人事件よりナイル殺人事件のほうが分かりやすかった(オリエント急行殺人事件は難しいというかややこしい、分かりづらくて2回IMAXで観ました笑)

キャストも豪華だが、豪華で華やかな衣装や小物にも注目。

特にイエローのティファニー・ダイヤは一見の価値あり!

この映画には美女と駄目男が沢山出てくる。

“愛は人にどんなことでもさせてしまう”

現代でも十分起こりうる“核心部分”は現代を生きる男女の教訓にもなる?かも知れない(笑)


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