基礎を見直した2020年(ピアノ練習日記)
クリスマスに「主よ、人の望みの喜びよ」を弾いてみました。
24日の朝、急に弾きたくなって、でも手元に楽譜がないのでimslpからDLしたものをコンビニで印刷し、職場に持っていきました。
仕事を終えてから15分くらい練習して、その後何度か撮ったうちの、最後のテイクを動画にしました。
この曲は高校生のときに、クリスマス会で弾いたものです。もう15年以上前ですね。
当時の私の技術からすると難易度高めでしたが「クリスマスにこれを弾きたい」と先生に持ちかけたら、すんなりとOKが出ました。自分で弾きたい曲を持っていっても、よく却下されていたので、この曲が弾けることになった時はすごく嬉しかったです。
それにしても、楽譜を見てこの曲をちゃんと弾くのはいったい何年ぶりなのだろう・・・というくらいに久々だったのに、思ったよりきちんと形になったことにびっくりしました。むしろ当時よりテンポ速めだし、自分で言うのもなんですが、手の動きもずっとなめらかです。
こういうことができた時「基礎の力」ってやっぱり大切だなと感じます。1年前に同じことをしていたら、もっと、ガタガタの演奏になっていたのではないかと…。
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今年の春は、思いがけず時間ができて、ピアノをたくさん弾きました。せっかくなので基礎に立ち返ろうと、ツェルニーの30番の練習曲集と、バッハのインベンションの15曲を全部弾けるようにしました。ピアノを習う人にとっては基本なのでしょうが、私はどちらも子どもの頃に、半分くらい習っておしまいになっていて、中途半端な状態でした。思い返せば一年間の大半が発表会とコンクールに向けたレッスンで、なかなか曲集が進まなかったんですよね…。
今回、やってみて良かったことは、複雑な楽譜もなんとか「読める」ようになったこと。以前はちょっと弾いてみて歯が立たなかったらすぐ諦めていましたが、少しずつ、丁寧に読んでいけばいずれ最後までたどり着ける…とわかったことは、自信になりました。あと、一見難しそうなパッセージも、ツェルニーで練習した形に似ていることが多く、サラッと弾けるようになりました。おかげで、以前なら敬遠していたような楽譜も、ちょっとだけチャレンジしてみようかな?と思えるようになり、選曲の幅が広がりました。(もちろん、今もまだ無理!という曲はたくさんありますよ…)
なにより嬉しいのは、音が欠ける演奏がだいぶ減ったことです。これを、いちばん克服したかった!指が短いからしょうがないんだとか思っていたけどそんなことなくて、ただ自分が「確実に鍵盤をおさえられる指の使い方」を、きちんと身に付けていないだけだったんだなあと…。
年々「ごまかす技術」ばかり上げているような気がしていたから、ここでじっくりと自分の癖を見直すことができて本当に良かったです。
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最近は仕事の忙しさもあって、思うように練習時間がとれません。でも、今の私に必要なのは、やっぱり基礎の練習を重ねていくことだなあと思います。今コツコツやることは、確実に未来につながる気がする。
大きな目標は掲げず、お散歩するみたいに自分のペースを保って、進んでいきたいです。
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