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歴史的音楽 〜8〜 satisfaction

### ローリング・ストーンズの歴史

**結成と初期の活動 (1962-1964)**
ローリング・ストーンズは、1962年にロンドンで結成されました。オリジナルメンバーはミック・ジャガー(ボーカル)、キース・リチャーズ(ギター)、ブライアン・ジョーンズ(ギター)、チャーリー・ワッツ(ドラム)、ビル・ワイマン(ベース)です。彼らは当初、ブルースやR&Bのカバーを中心に演奏し、ロンドンのクラブシーンで人気を博しました。1963年には、マネージャーのアンドリュー・ルーグ・オールダムのもとでデビューシングル「カム・オン」をリリースし、1964年にはセルフタイトルのデビューアルバム『ローリング・ストーンズ』を発表しました。

**初期の成功と「サティスファクション」 (1964-1966)**
1965年、シングル「(I Can't Get No) Satisfaction」がリリースされ、ローリング・ストーンズは一躍世界的なバンドとなりました。この曲はリチャーズの独特なギターリフとジャガーの挑発的な歌詞が特徴で、アメリカとイギリスのチャートで1位を獲得しました。同年リリースされたアルバム『アウト・オブ・アワ・ヘッズ』も大成功を収め、ストーンズはビートルズと並ぶ60年代のロックアイコンとなりました。

**サイケデリック時代とブライアン・ジョーンズの死 (1967-1969)**
1967年、ローリング・ストーンズはサイケデリックロックの影響を受けたアルバム『サタニック・マジェスティーズ・リクエスト』をリリースしました。しかし、このアルバムは商業的には成功せず、批評家からの評価も分かれました。1968年にはブルースやロックンロールのルーツに立ち返ったアルバム『ベガーズ・バンケット』を発表し、再び評価を取り戻しました。

1969年、ブライアン・ジョーンズがバンドを脱退し、新メンバーとしてミック・テイラーが加入しました。しかし、同年7月にジョーンズは自宅のプールで溺死し、バンドに大きな衝撃を与えました。ジョーンズの死後、バンドはアルバム『レット・イット・ブリード』をリリースし、代表曲「ギミー・シェルター」や「無情の世界」などが収録されました。

**黄金期 (1970-1974)**
1971年、ローリング・ストーンズは自らのレーベル「ローリング・ストーンズ・レコード」を設立し、アルバム『スティッキー・フィンガーズ』をリリースしました。このアルバムには「ブラウン・シュガー」や「ワイルド・ホース」などのヒット曲が収録され、彼らのキャリアの中でも特に重要な作品となりました。1972年には、南フランスで録音された『メイン・ストリートのならず者』が発表され、これもまた高い評価を受けました。

**メンバーの変動と新たな時代 (1975-1989)**
1975年、ミック・テイラーがバンドを脱退し、代わりにロン・ウッドが加入しました。ウッドの加入により、バンドのサウンドはより一層ロックンロールに特化するようになりました。1978年のアルバム『女たち』や1981年の『刺青の男』は、商業的にも成功し、バンドの人気は衰えることなく続きました。

しかし、1980年代にはメンバー間の緊張が高まり、特にジャガーとリチャーズの関係は悪化しました。それでもバンドは活動を続け、1989年にはアルバム『スティール・ホイールズ』をリリースし、同年のロックの殿堂入りを果たしました。

**長寿バンドとしての地位 (1990-現在)**
1990年代以降もローリング・ストーンズは精力的に活動を続けました。1994年にはアルバム『ヴードゥー・ラウンジ』をリリースし、続くツアーも大成功を収めました。2000年代には『ブリッジズ・トゥ・バビロン』(1997年)や『ア・ビガー・バン』(2005年)などのアルバムを発表し、ツアーも続けました。

2012年には結成50周年を迎え、記念ツアーやベストアルバムをリリースしました。2016年には、初の全曲ブルースカバーアルバム『ブルー&ロンサム』をリリースし、再び批評家から高評価を得ました。2021年にはドラマーのチャーリー・ワッツが80歳で死去しましたが、バンドは活動を続けています。

### まとめ
ローリング・ストーンズは、ロック史上最も影響力のあるバンドの一つであり、その音楽は60年以上にわたって世界中のファンに愛され続けています。彼らの音楽は、ブルース、ロックンロール、サイケデリック、パンクなど様々な要素を取り入れ、多様なスタイルで進化し続けてきました。長寿バンドとしての地位を確立し、現代に至るまで精力的に活動を続ける彼らの姿は、多くのミュージシャンやファンにとってのインスピレーションとなっています。

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