0151 これが噂のご祈念
ご活躍を祈られてしまった。
書類で落とされることはしょっちゅうだと、いろいろ調べていたし、幸いにまだ退職していないので、そっとメールを閉じて終わったのだった。
さすがにアラフィフ・ノー資格・ノー英語・ノーキャリアは伊達じゃない。
ちょうど仕事でへこたれていて、週明けの休みがまたもや吹っ飛び、残業しながら資料を作っていたところだった。
その直後、以前の部下がひょっこり来て、いろいろ話したのだった。とある件でのお礼とのこと。
部下が去ってから、じっと手を見た。
こんな頼りない、できの悪い上司で1年間さぞ苦労したろう。
声をかけに来てくれてありがとう。
険しい顔をして、偉い人の部屋の前をうろうろしていたからか。
気を使わせた。
どうしたらいいだろうな。
何かに焦って今からではどう磨きようもないことをやるよりも、好きなことをする時間を作った方が、のんきに仕事を続けられるだろうかと思ったりした。
幸い明日から三連休だ。天気も悪いことだし、幾度目かの人生の棚卸でもしてみよう。
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