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0624 ショックを受けるからといえども

祖母がだんだん弱っていっている、という連絡を受けたのは先週だった。

昨日は、飲食の量は減れども、ひ孫に写真に感想を言い、母とは意思疎通ができているとLINEが来た。
母は今のうちに、孫である私と妹、ひ孫の甥っ子を祖母に会わせたいと言いつつ、痩せ衰えた姿にショックを受けるだろうと、会わせることを悩んでいるとも書いてきた。
母自身も、祖母の具合が悪くなった時、ショックを受けたようだった。

しかしである。
今月で101歳を迎える祖母が、私たちの記憶の中にある祖母の姿と違うのは当たり前だ。施設に入った後、なんだかんだで母が会わせてくれないまま、もう10年以上経つ。
その10年以上前の祖母と同じわけがないのはこちらも念頭に入っているのだ。もちろん、分かっている事と実際との違いに、ショックは受けることも想定済みだ。

だからと言って、ショックを受けさせないために、会わせないと言うのは、気にし過ぎな気もする。人間は誰もが歳をとる。相方氏の祖母も、結婚した当初と、亡くなる直前では面変わりし過ぎて、相方氏のショックは凄まじく、そばに寄ろうともしなかった。(それはそれで個人差があるのだから、仕方がない)

それでは、病で死期が近づいた時、誰にも会えないまま死なねばならないのだろうか。
痩せ衰えた体を人に見せたくないと、本人が言えばそれはその人の意思なのだから尊重したいが…
難しいが、ショックを受けたとしても、残される方としては「顔を見られて良かった」という気持ちがずっと後になって生きてくるのではないだろうかと思うのだ。
甥っ子も、核家族化の影響で、身近に高齢者がいないから、驚くかもしれない。だが、もう小学校2年生なのである。いずれ彼が大きくなった時、そういえば、と思い出すはずなのである。

悩ましい問題だ。
明日、施設に面会に行ってからまた連絡すると母は言った。
しかし、現時点でまだLINEはない。
どう寄り添うべきか、この点も私は答えが見出せないでいる。

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