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0442 本の読み方とは、時間をかけること

昔むかし、そのまた昔、学生時代の頃だ。
教授に「本は1,2年かけて、じっくり読むものだ」と言われた。

その教授は制御工学を専門にされている方で、本とは専門書のことをいう。
学生に、大事なところだけ、教科書をサラサラなぞるのではなく、じっくり分かるまで向き合えということだった。

なんでこれを思い出したかと言えば、本屋にふらりと入って見かけたファスト教養という名の本だ。
さっと読んでさくっと教養を身につける…らしい。

100分de名著もそうだけれど、原本を読んだ人がまとめたものは、その人の思想も入ってくるので、スターターキットとしてはいいけれど、それで教養を身につけたと言ってはいかがかなどと思うが、多忙な現代人には丁度いいのだろう。変化も激しいし、流行っている教養、というのでいいのかもしれない。

そのことへの反発とか、反対意見とかを言いたいのではなく、私は、読書くらいはそのようにじっくり向き合ってみようかなと思うきっかけになったのだった。
ぱっと読むものもあれば、じっくり…というよりじっとり読みたいものもある。
宅建の勉強をしていて読書量が減っているので、余計にそう感じるのだろう。本を読まなくなると、仕事の書類も読めなくなるし、ついでに宅建の問題も読み取りにくくなるのは気のせいではない。

月に何冊か、もいいけれど、ゆっくりと1時間ほど時間をかけて、少しずつ読み進める本もいい。
これまた予定倒れになりそうだが、宗教の起源的な本を読みたいな、などと思っている。昔の教授の言葉を胸に。

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