梨の礫

日々のジャーナルとして始めました。 今は、家族でニューヨークに住んでいます。

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Perfect Daysというファンタジー

以前から気になっていた映画。 用事のついでに、ちょうど2時間ほど時間が空いていたので、マンハッタンのAMCで観てきた。 3月頭、金曜夜の上映で、席は半分弱の埋まり具合。 観客に日本の方はそれほどいなかったと思う。 観終わった後の充実感とは裏腹に、この映画に対するレビューは賛否両論で、なかなか自分の中で消化するのに多少時間が掛かった。 このモヤモヤの正体を自分なりに記したいと思う。 行き着いたのが、「こんなふうに生きていけたなら」というキャッチコピーへの違和感だった。

    • 【映画】この世界の(さらにいくつもの)片隅に

      この世界の(さらにいくつもの)片隅に、を観た感想を書き留めていた。 先日、映画「ルックバック」の予告編を観て、また楽しみが1つ出来たこともあり、このタイミングで公開したいと思う。 以下、物語の内容にも触れているため、ご注意ください。 「好きな人には秘密を打ち明ける。  打ち明けなければ、その部分は死んだと同じだ」 という印象的なセリフを、 カサヴェテスの映画「ラブストリームス」でロバートが語っていた。 この映画の中で、リンはこう言う。 「人が死んだら記憶も消えてな

      • 【ドラマ】俺の家の話

        【はじめに】現在放送中のクドカンのドラマ「不適切にもほどがある」を毎週楽しみに観ている。 2021年に放送されていた「俺の家の話」もリアルタイムで視聴していて、その時の感想を他の場所に書いていたから、今更ながら再掲。 【感想】(2021/3/27投稿) 高校にあまり馴染めなかった時期に観ていた「タイガー&ドラゴン」。 手持ち無沙汰で、地元の友人と遊んでいてばかりいた時に、レンタルで繰り返し観ていた「木更津キャッツアイ」。 震災後、就職で東北から上京して程なくして始まった

        • セルフケア・セルフラブ

          昨年の秋。 渡米してから、1年が経った頃。 これから寒くなるという頃合いに、環境の変化もあったタイミングで、日々重たいニュースが続き、すっかり参ってしまっていた。 こんな時のためにと日本から持ってきたこの漫画を読んで少しだけヒントをもらえた気がするし、気が楽になった。 無力だし、色々コントロールも出来ないことばかり。 それでも、無理せず、自分の手の届く範囲の中の有り難みを享受すること。 身の回りの感じを大事にしていくこと。 ローカルのお店で手頃で美味しいものを食べること

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        Perfect Daysというファンタジー

          【NBA】ニックス前半戦

          先日は今季初めて、ニューヨーク・ニックスの試合へ行ってきた。 大好きなマディソン・スクエア・ガーデン。 何度来ても気持ちが高まる。 この日も勝利し、1月はまさかの14勝2敗で、一旦はイースト3位まで躍進してきた。 特に、昨年末にトレードで獲得したOG・アヌノビーの加入以降は、明らかにKnicksの攻守のバランスが改善したように感じた。 昨季のプレーオフを観ていて、大事な局面でジュリアス・ランドルとRJ・バレットのプレーのオプションが重なりがちで、スタックした結果、オフェ

          【NBA】ニックス前半戦

          【グラミー賞】Boygenius/the record

          Boygeniusがグラミーの3部門(*)を授章した。 (*)Best rock song and Best rock performance for their single “Not Strong Enough,” Best alternative album for their debut studio album The Record. 個人的に、The Recordは2023年のベストアルバムだった。 特にこの秋から冬にかけては、移動中の車内でよく聴いていた。

          【グラミー賞】Boygenius/the record

          【映画監督】Spike Lee /Creative Sources

          ブルックリン美術館へ。 映画監督でもあり、NBAのニックス狂でも知られるスパイク・リーの展示を観てきた。 以下は、特に印象的だったものを幾つか。 1.Black History & Culture 最初に出てくるのは、ブラック・ヒストリー、ブラック・カルチャーのコーナー。 前者には今も続く闘いの歴史が、後者には先人や同胞へのリスペクトが、多くの視覚に訴えかける資料にて展示される。 2.Family 家族との関係。 自分とその周りの物語、ナラティブを自分の作品で表現し

          【映画監督】Spike Lee /Creative Sources

          【NBA】Brooklyn Nets Kids Game

          Brooklyn NetsのKidsゲームに行ってきた。 この日はニューヨークも冷え込み、午前中まで今季初めての本格的な雪が降っていたこともあり、チケットの価格もどんどん下がっていた。 天候の様子を見ていたけど、午後には雨に変わりそうで、路面も凍っていなかったため、車で会場のバークレイズ・センターへ。 相手はポートランドのブレイザーズ。 エースのデミアン・リラードも抜けて、ロスターも僕にとっては知らない選手ばかり。 一方のネッツは、昨秋にチームUSAにも招集されていた

          【NBA】Brooklyn Nets Kids Game