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若かりし時の自信につながる「ありがとう」とセカンドキャリアに向けた幸せにつながる「ありがとう」

そろそろ7月にも入り、退職の時期が迫ってきました。
7月末には24年間お世話になった会社を退職します。


当時は就職するにあたり、自分がやりたいと思うことを仕事にしたいという意思いがありました。
大学2年くらいだったと思います。
パソコンの使い方を学びに行った学校で、教える側のアルバイトをしたことをきっかけに、人に教える仕事をしていきたいと思えるようになりました。

そこから企業が募集しているOA関連のインストラクター職を通じて今の会社に入社しました。


当時はWindows95がはやった時期で、企業内へのPCの導入拡大と共に、社内でのExcelやWordといったOffice教育が盛んでした。

今では、うちの娘の世代でもブラインドタッチを学び、ゲーム感覚で文字打ちを楽しんでいますが、当時は人差し指で一つ一つキーボードを押している社員の方も多かった時代です。

「ウィンドウを閉じてください」とお伝えすると、ノートパソコンをパタンと閉じてしまったり、クリックするのに手が跳ね上がってマウスの焦点が合わずうまくできなかったり、微笑ましい場面もありましたが、そんな人たちが講習会終了後には、ある程度使えるようになり「ありがとうございました!」と言っていただけることが本当にうれしかったのです。

まだ入社1,2年目の頃でしたので、インストラクターとしての活動に自信がありませんでした。
なので「ありがとう」の言葉をもらい、少しずつ自信をつけていった時期だったのではないかと思います。

その後キャリアを積んでいく中で、27歳の時にチームリーダーとして活動するようになり、そこから私のマネジメント人生が始まります。

マネジメントといってもいろんな形のマネジメントがあります。
チームマネジメント、PJマネジメントや場所の離れた拠点チームをまとめるエリアマネジメント、役職を持ったマネジメントなど。

その中で、人をまとめ上げるという役割の活動の一つに面談があります。
約20年近くの間、延べ1000回近くは面談をしてきたと思います。

面談もいろいろあり、日常の状況面談、評価面談、キャリア面談、悩み相談面談、退職面談、採用面談など。

最初の頃はやっぱりうまくできませんでした。
うまくいき始めたのはいつのころからでしょうか。
マネジメントに慣れてきた30歳になった前後くらいだったと思います。

チーム内での目指す方向、ミッションであったりゴールであったり、チームに所属しているひとりひとりが同じ方向に目を向けられるものを明確にして、それに向かって業務を進める、そうするとそれに紐づく面談自体がうまく機能するようになりました。

もちろん業務も。
みんなが同じ方向に向かって改善を考えてくれるので、いい歯車が動き出すのです。

こちらの思いにメンバーが共感してくれて、その中の一つの役割をちゃんと担ってくれること、それに対して最近どうなのかとか、評価面談としてはどう評価すればいいのかとか、悩みはどこにあるのかなど。
すべて点だった面談がゴールが明確になっただけで、線になり、相手にとってのキャリアをみつけていけるようになったのです。

そしてその場面場面での相手も話したいことを話してもらうこと、私も伝えたいことを伝えること、そのために最も大切なのがお互いが本音を語れる空気を作り上げることだと思います。それなくしてお互いにとっていい方向へは進まないと思っています。

この20年近くの中で培った「面談スキル」や「場づくりスキル」も今後も活かせるスキルになるといいなと思っています。


そして、
昔は「ありがとう」の言葉を戴いて自分の自信を高めていましたが、もうそういう年ごろでもありません。

これから頂くかもしれない「ありがとう」の言葉は、発してただいた方の幸せとともに、私の幸せにつながるのではと思っています。

今まで培ってきたことをなかったことにするのではなく、キチンと次に活かしていきながら新たなキャリアを積み重ね、これからの「ありがとう」という幸せを引き出していきたいと思いました。

今日もありがとうございました。





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