見出し画像

美術館へ行くことも、自分と向き合う行為だったこと

昨日は、ひとりでテート美術館展へ行ってきました。
本当に久しぶりに美術館に行きました。

記憶をたどっていくと、前回行ったのはなんと20代に失恋したときだったことに気づきました。

美術館へ絵を見に行くということは、小さいころ母に連れられて行くことはありましたが、絵を描くこと自体があまり得意ではない、むしろ苦手な部類のため、その絵の構図がどうとか、描き方がどうとかという専門的なところでは、全く関心がありません。
どちらかというと初見でその絵を見て、雰囲気から感動できるかどうか。そのくらいなので、あまり率先していこうと思う場所ではありませんでした。

そんな私がひとりで絵を見に行く理由について、振り返ってみました。


過去の失恋したときは、その気持ちに区切りをつけたかったのです。

今思うとですが、美術館という普段は行かない通常と異なった空間に入り、無心に絵を見る。集中して絵を見るって、ある意味今ここに集中する行為だと思います。絵を描く技法とかわからない私にとっては、単純に目の前の絵に集中して、絵から感じる感動を素直に受け止めることに集中します。
そうすると少し前まであった頭の中がスッキリとしてくるんですよね。
今回行ってみてそう思いました。これってある意味瞑想と一緒かもしれません。

当時の私は区切りをつけるために、あえて普段とは異なる異空間に入り、気持ちをリセットする行動をとりたかったのだと思います。


私は区切りをつけるとか覚悟をするとか、あることの切り替えという場面を大切にしながら生きてきたと思っています。

昨日の夜突然、「明日美術館に行こう」と思い、「なんでかな?」と思いはしたものの、「少しリフレッシュしとくか!」くらいの気持ちで今日を迎えました。
美術館に行ったあと、いつも行くお気に入りのお店でジャーナリングをしてみてある気持ちを発見することができました。

私は今回の退職のことを、ちゃんと区切りが付けられてないんだということがわかりました。

私は長年働いた会社を辞めたんだということに区切りをつけたいんだ。
ついていると思っていたけれどついていなかったんだ。
そのことを理解できました。


表面上は切り替わったと思い、事務手続きも一つ一つ進めてこれていたけれど、心を置いてけぼりにしてきてしまったようです。

もし私がキャリアカウンセリングを受けていたなら、まずは退職という事実について向き合う話からしていたことでしょう。
つまり気持ちはまだリスタートできてなかったということです。


気付ければ、次に進むことができます。
自分と向き合い、自分を受け入れれば、次に進むことができます。

次に進むために、自分で自分の背中を押すために、自分にどんなアドバイスを送ろうか。
次回は、宮崎駿監督の映画を見て、自分へのアドバイスとしてもらおう。
これで次のリフレッシュでのアクションプランができました。


一つ一つの自分の気持ちを置き去りにせず、大切にしていくこと、丁寧に扱い過ごしていくこと、自分自身に対してもとても大切な行為だと再認識しました。

今後皆さんが自分自身と向き合いたい、でもなんか一人ではしきれないと思った際には、ぜひお手伝いできたらと思っています。

今日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?