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本の感想「虐待サバイバー」植原亮太

はっきりした虐待が認知されてなくとも、この本のような感覚を持っていて、苦しんでいる人は以外に多いのじゃないかと思いました。

この本に出ている全ての人が現在どうされているのか知りたいなあと感じました。健康で生きてらっしゃることを願います。ただ、中でお一人、癌になってしまわれた方は、最後は辛いままでいなかったことを願うしかありません。

本当は、この本に出ている方は、カウンセリングに繋がれた、実はそれでも幸運な方で、現実には声なきまま苦しんでいらっしゃる人の方が多いのではないかと勝手に想像します。被虐待者の思考というのは、声をあげることも、うまく話すことも、できにくくさせてしまう気がするからです。

余談ですが、より多くの人に読んでもらうには、タイトルで少し損をしてる本な気がしました。

最後に本の中で一番残った文章を載せておきます。
「通用するのは唯一、悩みの内容にかかわらず「存在」を受容していくことである。」

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