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70sのコンゴのロック Papa Wemba &Viva La Musica

けっこうシンプルなギターでそのお国柄の雰囲気を出すというバンドって多いように思う。ギターオリエンテッドなバンドというのだろうか。

コンゴのロックもそうだ。確か前に80sのコンゴのロックについて書いたと思うのでその前の70sについて。

アメリカのラテン音楽レーベルのファニアについて以前書いた。レーベルのミュージシャンが70年代初期にコンゴ(旧ザイール)でライブをしたのは有名。有名なアリとジョージフォアマンの試合の前後の話だと思う。これはそのときのデスカルガ(ラテン式セッション)。

コンゴは元々ラテン好きのお国柄だったらしいが、これを見ていたコンゴのミュージシャンは急速にラテン音楽好きになったという。

コンゴは50年代からギターの入ったバンドが多かったのでこうしたギターオリエンテッドなサウンドになっている。Viva La Musicaというバックバンド名はファニアオールスターズがコンサート中に頻繁に叫んでいた言葉から取ったという。ボーカルが一列に並んで合唱するというのもコンゴのオールドバンドでは一般的。どの曲もほとんど同じ。強烈なリズムでトランス状態になる感じだろう。こういった音楽をルンバロックという。

70年代の後半にPapa Wembaとバンドは有名になって、アフリカをツアーしたという。ちなみにPapaというのは名前だ。父親という意味ではない。

面白いのがアフリカから奴隷貿易でカリブへ行った黒人がラテン音楽をキューバとアメリカで発展させた。そのラテンミュージックに影響を受けた。地理的歴史的に一回転したということになる。

80sになるとフランス等の欧米のレコード会社が目を付けて世界的にPapaはデビューすることになる。

聴いて分かるように当時の欧米風にマイルド化されている。個人的にはあまり好ましくないことだけどこれでファンが増えたということだ。私が知っているのもこのためだ。

もちろんライブでは強烈なルンバロックだった。

プリンスが亡くなった数日後にPapaも亡くなった。しかもコンサートをしている最中だった。YOUTUBEに動画が上がっていたけど、ステージに大の字という感じだった。けっこう動画があるのでかなりの人気者だったのだろう。

もちろんPapaのルンバロックはコンゴの80sの音楽に多大な影響を与えた。もちろんデヴィッドバーンやキングクリムゾンみたいな欧米のロックにも。今だったらクルアンビンとかになるのかな。

おしマイケル。

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