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Bebopというジャズの形

ビーバップと聞いてビーバップハイスクールを思い出さない人はいないだろう。どうもこれは違うようでスイングジャズに続く40年代のジャズムーヴメントのようだと後々気付いた。

ビバップというのかビーーーバップと伸ばすのかは定かではない。1943年ごろからのジャズの新しい分野だ。ただこの辺からジャズはダンス音楽や何やら楽しいぞというイメージから、居間でなんとなく座って聴く音楽、薄暗い喫茶店でかかっている音楽というイメージに変化する。リズムとしてはスイングジャズは2,4拍に強烈なアクセント(8ビートだったら3,7拍にアクセント)が入っていたが何となくそのアクセントは薄まってアクセントがいらない分のスピードが速くなり各パートの速弾きがさく裂するようになる。

アルトサックスのチャーリーパーカー。この人のおかげでジャズというジャンルはこんなようなノリの音楽になってしまったと考えてよい。このConfirmationという曲はジャズセッションでアルトサックスの人が絶対吹きたがるやつだ。ジャズが好きな人はパーカーをあまり聴かないとか。サックスの練習のためだけに聴いて、それ以外は敬遠してしまうのだとか。ホントにホントにジャズが好きになるとパーカーを聴き始めるのだとか。ジャズ以外に関しては正真正銘のクズ人間だったようで55年に30代でクスリで死ぬ。

トランペットのディジーガレスピー。チャーリーパーカーと組んでビバップを作り上げた。性格はクズではなく、ビバップの後も長生きしてジャズやアメリカ音楽発展のために貢献したのだとか。

もうこの二人だけ聴いていればビバップなんてそんなものかという感じだろうと思う。

ワーデルグレイ。どちらかというとビバップとスイングの中間の味を醸し出せる雰囲気のサックス奏者。すごいセンスが良い。1955年に撲殺される。

トランペットのテクニック指向の第一人者。ファッツナヴァロ。1950年にクスリで死ぬ。

ワーデルグレイとデクスターゴードンのサックスデュオ。ソロ楽器同士を戦わせるといった形態も多かった。デクスターゴードンは長生きでビバップ期よりその後の活躍の方が有名。

ピアノのバドパウエル。麻薬所持で警察に棒でぶん殴られてやる気がなくなるまではビバップを引っ張っていた。

あげていったらきりがないと思う。ジャズはロックと違ってこういった有名人が同じレコードでよく共演しているのでいろいろ聴く手間が省けていい。それとこのときはまだLPレコードがなかった。なので名盤とかで語り継がれる恩恵を受ける前のミュージシャンだった。まあ今では逆にサブスクでいくらでも聴けるかもしれないが。

おしマイケル。


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