見出し画像

久しぶりに図書館でCDを借りる

その昔、学生時代のお金がないころは図書館でレコードを借りてよく聴いたという話を以前書いた。80sの半ばから終わりくらいだろうか。それこそ何が楽しかったのかよくわからないが図書館の洋楽レコードを全部聴いてやろう(JPOPとクラシックを除く。ワールド系含む)と思って借りては返してを繰り返した。図書館は元祖サブスクみたいなものか。そんで料金は税金だ。

そんで今現在久しぶりに図書館へ行ってみるともちろんCDでレコードなんて置いてないけど、まあ借りたいCDなんてない。聴きたい音楽なんてない。全部音楽を聴いてやろうの行きつく先は何も聴きたくないということかもしれない。それでもせっかく行ったので何枚か借りてくることにした。ポップス系はもう全然興味がなくて、もう勝手にやっていればいいさと言う感じになっている自分がいて少し寂しかった。特にヘンテコなCDが多くてビートルズのEMI以外のやつ、ピンクフロイドの未発表、ビーチボーイズの別テイクとか。もうよくわからんと言う感じだ。そんで以下借りてきたCDです。

ジャズフュージョンギターのラリーコリエルのPlanet Endというアルバム。70年代のフュージョン時代の作品。たしか私がジャズロックを聴き始めた頃にラリーのSpacesという名盤?を聴いたが、それの続編みたいな感じのどうにも取りとめのないジャズロック作品。もちろん参加メンバーはすごいので多分聴く人が聴けばすごいのだろうと思う。Spacesの方が良かった。どうなのか?

以前何枚か聴いて良く分からなかったフリージャズのオーネットコールマン。年を取って耳も肥えたのでちょっとは分かるようになったかなと思ったけどよくわからない。オーネットコールマンはジャズの中でも評価が高い。なぜ私にはよく分からないのだろうか?何かうまい聴き方があるのだろうか?

ジャズギターのジョンスコのカントリー?アルバム。ひょっとしたらカントリー系のテクニックをさく裂させるのかなと(以前書いたダニーガットンやロイブキャナンのような)淡い期待のようなものを抱いて借りてみたが普通のジャズだった。この人のジャズギターはイマイチつまらないんだよなー。80sの変態フュージョン系の音楽性の方が全然いいのに。確かマイルスも同じようなことを言っていたらしい。

新しいものも聴こうと思って借りたこのバンド。エチオピアンジャズのグループらしい。エチオピアジャズは聴いたことのある人もいるかもしれない。雰囲気的にはちょっと北アフリカのエスニックな風情を漂わせながらも、どこか和風でチンドン屋みたいな音階のジャズだ。このバンドは多分イギリスのバンドかな。シンプルで良いがまあ月並みを超えてくる感じではない。

そんで最後は個人的な趣味。キューバ音楽のレジェンドのAbelardo Barroso。この人の若いときの録音はキューバ音楽の必須アイテムであることに間違いはない。以前P-Vineから出ていたと思うが現在手に入るのかな。ただ図書館にあったのはかなりマニアックな下り坂の後期の作品集。なのでコクがイマイチだった。YouTube上には全盛期の作品がたくさんアップされている。なのでもう図書館なんていらないな。

というように文句ばっかり言って全然作品を肯定しようとしない自分がいることに気が付いた。もう音楽で感動するということはないのだろうか?どうだろうか?

おしマイケル。

この記事が参加している募集

#はじめて買ったCD

3,418件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?