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中森明菜の『CD'87』からの。

掃除をしていて見つけたCD。姉貴のものです(姉貴はとっくに結婚して家を出ている)。デザイアーとかタンゴノアールが入ってる。世の殿方を魅了したTatooは入ってない。noteは若い人が多いので中森明菜を知らない人もいるかもしれないが大スターで大アイドルだった人だ。よくブチ切れるとか近藤真彦にフラれて近藤真彦の家で自殺未遂してその後二人で記者会見したりとか。危ない噂もあった人だ。まあとにかくすごいスターだったのだ。つづきはYOUTUBEでも見てください。

で、このジャケットのすごい良いところはタイトルである。『CD'87』。そーなんだよ。CDが始まったのってまさにこの年くらいからだったんだよ。86年か87年か。
私が高校に入ったとき親にせがんでCDラジカセを買ってもらった。そんでこの中森明菜のCDを聴きました。めでたしめでたし。ではない。
CDラジカセを買ってもらった時にはCDなんて一枚も家にはなかったのだ。なのでテープを聴いていた。どうしてもCDが聴きたかったが金もない。姉貴はミーハーな音楽ファンでその頃CDには興味はなかった。私はとにかくCDを聴いてみたかったのである。

なぜか図書館に数枚のCDが置いてあったのでそれを借りるしかなかった。借りたCDはKISSの『アライヴ!』、The Allman Brothers Bandの『at Fillmore East』だった。どっちもロックの歴史的なライブの名盤だが当時はピンと来ないまま聴いていた。なぜか『at Fillmore East』にはまってしまい返却しないで数週間借りて聴いてたと思う。KISSはすぐ返却した。
CDは画期的でレコードのパチパチ音がないし頭出しがすぐ出来るし小さいし何しろ音質が良い。これはすごいと思った。

その後少ないお小遣いでよくタワーレコードでCDを買った。輸入盤CDが安かったからだ。日本盤は高かった。そもそも洋楽ファンだったので好都合だ。何を買ったかよく覚えていないがお金がないのでタワレコの店員にこのCDとあのCDではどっちがどんな雰囲気でどんな風に良いか?とトンチンカンな質問をしたのを覚えている。好みの問題だとしか言えないだろう。当時はまだまだCDは少なくレコードの方が多かった。レコード棚にCDが入っていてCDがレコードと同じ高さになるように工夫されていた。

なぜそこまでCDにこだわったのか分からない。レコードの取り扱いが面倒だったからか?レコードを図書館で借りると予約が一杯ですぐに借りられない。しかも盤面がボロボロ。針飛びする。近所の貸しレコード屋も私が利用し始めてすぐ潰れたり。

その後大学へ入りバイトした金を丸まる全部CDに費やすという今の若者から見ると不毛としか思えない暴挙に出るのだった。
中森明菜のCDをいつ姉貴が買ったかは分かりません。私も中森明菜は嫌いではなかったです。

思わず熱く長くなった。
おしマイケル。

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