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ブリティッシュロックとは何か?

ブリティッシュロックというイギリスのロックがその昔ロックのメインストリームだった時代があった。60年代中盤~70年代だ。

50年代から60年代初期のアメリカポピュラー音楽(ブルース、ジャズを含む)の大爆発に影響をもろに受けたイギリスの若者がこぞってバンドを起こしたムーブメント。アメリカ音楽の影響といろいろなものをブレンドしてがんばって作り上げたと思っていい。何となくイギリス人とアメリカ人で結びつくのも面白い。

ジョンレノン = チャックベリー
ポールマッカートニー = リトルリチャード
ミックジャガー = マディーウォーターズ
ロッドスチュワート = サムクック
エリッククラプトン = フレディーキング 

そのためイギリスという比較的小さい国に世界的ロックスターがたくさん生まれた。音楽性も多岐に渡ってバリエーションに富んだものだった。今ではすっかりそのブームは去ってしまったけどロックといえばたいがいブリティッシュロックなような気がする。古いのかな?一応特徴を上げる。

アイドル性、スター性
ビートルズは世界中でキャーキャー言われた。この曲はもともとアイズレーブラザーズというアメリカの黒人グループのものだがビートルズがやって有名になった。とにかくスター性がある。

強烈なブルース、ソウルの感じ
ブルースやソウルはアメリカの黒人の音楽だけど、イギリス人はその辺の黒人と白人の垣根があんまりないようで黒人の音楽性を好んでコピーした。そしたらロックに良く合ったという話。強烈なソウルシンガーと言えばジョーコッカーだと思う。

なぜかギターが達者
誰に教えてもらったんだろう?って不思議に思うくらいギターやその他の楽器がうまい人が多い。なのでギターがうまい人がいればバンドが作れたりした。今とは違って戦後で何もすることがなくて楽器練習に没頭できたのかもしれない。想像だけど。ディープパープルのリッチーブラックモアは速弾きも余裕でこなした。

エキセントリックな感じ
男の癖に化粧なんかするなよ!と言えないくらいかっこ良く化粧をしていた。なぜ化粧をしようかと言う話になったかは全然分からない。デビッドボウイは化粧をして歌って世界的有名になった。見た目のインパクトはあるが音楽はシンプルなポップだったりするのも個人的に良いと思う。

誇大妄想的な感じ
ピンクフロイドのようなプログレッシブロックと言われているジャンルは意味ありげな長い曲で演奏した。そんでバンド側の赤字覚悟の巨大なセットでライブをやったり。まあ何事も大げさに演奏しましょうという感じになった。今の時代ではわからないが当時はそんな時代だったのだと思う。

イギリスならではの比較的暗い感じ
アメリカ西海岸に比べるとあか抜けない感じだろうか。寒い感じだろうか。ロッドスチュワートはブリティッシュロックの中でも大成功してかなり明るいイメージだけどあか抜けないイメージもある。音楽と真摯に向き合うならちょっと暗い性格の方がいいということか。このビデオも辛気臭い雰囲気だ。

ヨーロピアンなクラシックな感じ
アメリカになかったヨーロッパのクラシック音楽を融合させたのも良かった。この曲は誰でも知っているはず。アメリカ人だったらパイプオルガンを使おうとかあんまり考えなかったはず。

超ざっくり書いたがブリティッシュロックの特徴はこんなものだろう。このあとの世代としてパンクとかメタルとかの産業ロックが出てくる。それらのアイデアはすべてブリティッシュロックと言っても過言ではないと思う。どうだろうか?

おしマイケル。

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