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親孝行したいときには...

遠方に住む父親が入院した。

これから検査などをして原因を突き詰めていくので、まだ何とも言えないが、自宅にいるよりは病院できちんとコントロールしてもらっているので、その点は安心している。


実は父親は一度、もうあまり命が長くないと言われたことがある。
ずいぶんと前の話だが。

それから、懸命な治療を重ねて、あのときに医師から言われた「もうもってあと何ヶ月」という言葉が嘘のようである。

今回はそれとはまた別の病気と考えられる原因での入院だ。


コロナのこともあり、実家には帰りたくとも帰れていない。
病院もこのご時世面会禁止で、母親も着替えすら直接渡せていないらしい。

本人も不安だろうな...
もちろん父親の威厳とか言うやつで、そんな素振りは一切見せないのだけど。


父親ももういい歳だ。
私がアラフォーなのだから。
もっとたくさん一緒にお酒を飲みたい。
話すと止まらなくなるくらいお喋りで、毎回嫌になってしまうくらいなのだけど、それでもいいからもっと話したい。

いざ父親の具合が悪くなるといろんなことが頭をよぎる。

もっと父親に感謝の気持ちを行動で示せばよかった。
いや、これからでも示したい。と。

でもあの世代の親は、子どもからお礼をされたりすることを好まない。

迷惑をかけたくない、子どもからお金やプレゼントをもらうことはできない。

結局どうやって親にお礼をして言ったらいいのかと考えている間に時間が過ぎてしまうのだ。


今日明日の命、というわけでは今回は無さそうであるが、確実に親も歳をとって弱っている。
昔のように出かけたり、テキパキ動こうとしてもなかなか満足には難しい。

こんな言い方をしたら大袈裟に聞こえるかもしれないが、今まで一緒に過ごしてきたよりもずっと短い時間しか私たちには残されていないのだ。


じゃあ残された時間で、何ができる?
私は一緒に何をしようか。


気丈に振る舞う父親と電話で話していて、そんなことを頭をフル回転させて考える毎日である。

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