見出し画像

書く仕事を、本気で目指し始めた話

こんにちは、yukaです。

このたび、書く仕事を本気で目指すことにしたので、その決意表明も兼ねてこのnoteを書いています。


きっかけは、ある本に背中を押してもらったことです。


❁今の仕事へのモヤモヤ

わたしは今、地方公務員として働いています。わたしが就職活動をしていたときの軸が3つあって、「特別な資格がなくても生活に困らない程度のお給料が安定してもらえること」「土日祝日が休みなこと」「事務仕事であること」だったんですね。その条件に見事当てはまったのが、公務員という仕事でした。

で、公務員として数年働いてきました。大変なこともたくさんありましたが、もちろんいいこともたくさんあって、関わった市民の方からお礼の言葉やお手紙をいただいたことも複数回あります。職場内の人間関係も良好だし、今の部署は残業もそんなに多くはありません。ほんとうに、すごくいい職場だと思うんです。


けど、何となくモヤモヤする。

そう感じるようになったのは、30歳を迎えたころでした。


激務というほどではないし、ちゃんとお休みももらえる。そこそこの生活を回していけるだけのお給料もいただけている。

けど、わたしはこの仕事を定年まで続けるんだろうか。

そんな考えがずっと、頭の中をぐるぐる回るようになりました。


正直なことを言うと、安定はしてるけど、楽しいとは全く思えなかったんです。笑
加えて、30歳という否が応でも今後のことを考えてしまうお年頃。

このまま働いて、何度もいろんな部署に異動して、役職についたとしても、わたしはその仕事に熱意を抱けるのか?
(まだまだ予定はないけど)産休・育休をちゃんと取れるからと思ってこの仕事にしたけど、そもそもわたしは育休後にこの仕事に復帰したいのか?

一緒に働いている役職付きの上司たちは、お世辞にも楽しそうには見えなくて。わたしも将来ああなるのかと思うと「嫌だな」という気持ちしか湧いてきませんでした。

贅沢な悩みだし、ワガママなのかもしれません。この歳にもなって、やりたいことを追い求めるのも青臭いのかもしれません。けど、自分の人生、楽しくないことに時間を費やして終わるのは虚しすぎる。ここで淡々と仕事として割りきって働けたらいいのかもしれないけど、それはわたしにはできない。


振り返ってみると、今までのわたしは仕事を選ぶ時に、条件しか見ていなかったんですね。そこに、「やりたいこと」とか「好きなこと」という視点がまったくなかった。だから、条件は合っていても、全然続けたくない仕事を選んでしまっていたんです。人間、「好き」って要素がないと、何かを続けることって難しいんだなぁと今さらになって思い知りました。


そこで改めて、自分ときちんと向き合ってみたんです。自分は何をやりたいのか、何が好きなのか。何をしたくなくて、何が嫌なのか。
そこで最終的に残った「やりたいこと」が、「読むこと」と「書くこと」でした。

本をはじめ、文章を読むことが好き。読むことは知識を増やしてくれるし、心も満たしてくれる。文章は自分の心を動かしてくれる。
書くことも好き。書くことで、頭の中が整理される。自分の文章を読んでくれる人がいると嬉しい。それで誰かの心が動いたら、もっと嬉しい。

わたしは、書く人になりたいと思いました。思い返してみれば、子どもの頃は小説家になりたいと思っていたんですよね。それに気づいて、わたしは本当はずっと前から書く人になりたかったんだなとようやく気がつきました。
条件ばかり見ていて、本当に好きなこと、やりたいことをすっかり忘れてしまっていました。もっと早く気づきたかった。


❁書く人のための本に出会う

そこからライターを目指そうと思って、右往左往して情報収集するも、知らないことに対する疑問はもくもくと膨らむばかり。

どうやって仕事を獲得するの?
結局どれくらい稼げるの?
ライターとして生き残っていくためには何が必要なの?
やっぱり面白い文章を書けなければダメなの?

ライターのオンラインサロンに入ってみたりもしましたが、現役ライター向けの技術の話が多かったりして、これからライターを目指す人が抱く、細かい疑問への答えはなかなか見つからない。
ライターを目指したいけど、今一歩踏み出せない日々が続きました。



そんなときに出会ったのがこちら。

佐藤友美さん『書く仕事がしたい』という本です。


最近、さとゆみさん(とここでは呼ばせていただきます)の文章を目にすることが個人的に増えていて。特に『telling,』というサイトで連載されている『本という贅沢。』というコラムが好きで、自分もこんな文章を書けるようになりたい、と思っていたんです。

そんな折に、ちょうど書く仕事に関する書籍を出されると見聞きして、予約して購入しさっそく読んでみました。


この本は、書くための文章術の本とはちょっと違います。
「ライター」という働き方に焦点を当てて、働く上での細々とした疑問を、全部詰め込んでくれている本です。

仕事のしかたやマインドの持ち方、お金の話など、気になるけどなかなか聞けない話が盛りだくさん。わたしみたいな、ライターになりたいけどなかなか一歩を踏み出せない人はもちろん、ライターになったばかりで右も左もわからない、みたいな人にはうってつけの本だと思いました。

わたしが知りたかった、どうすればちゃんと稼げるライターになれるのか、どれくらい稼げるのか、ちゃんと生計は立てられるのか、どうやって仕事をとるのか、一生続けられるのか、といった疑問にしっかり答えてくれていて、「そう、こんな本が欲しかったんだよ!」と読んでてじんわり感動しました。

ライターになりたいと思っても、繋がりがないと質問もしづらかったりして疑問を解決しにくいものです。けど、この本はそんな悩みをサッと拭ってくれる、救世主のような存在。おかげでモヤモヤしてた頭の中がすっきりと晴れた感じがしたし、目指す先に一筋の光が差し込んだような気持ちになりました。
ライターとして働きたい人の、お守りみたいな本。この本に出会えてよかったな、とほんとうに思っています。


❁ライターへの一歩、踏み出します

そんなわけで、本に背中を押されて、書く仕事を本気で目指し始めました。

『書く仕事がしたい』を読み終わった勢いで、さとゆみさんのライター講座に参加することにしました。今はワクワクとドキドキと不安が入り混じった気持ちで、開講日を待っているところです。

公務員は副業禁止なので、働きながらライターとしてお金をいただく、というのは残念ながら難しいです。けど、できることから始めて、ライターとして働くための準備を着実に進めていこうと画策中です。がんばります!


それでは今回はこのへんで。

もし、記事を気に入ってくださったら、サポートいただけると嬉しいです。いただいたサポートは、本を買ったり、書くことを学んだりするために活用させていただきます。