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一歩先か、半歩先か。

皆様こんにちは。
現役ファッションデザイナーのYOです。
現在、BLOOM&BRANCHのブランド"phlannel"にてデザイナーをしています。


日々の気付きやファッションに関わる事を書いていきます。


今回はデザインの出し方についてお話したいと思います。


アイテムのデザインを決める時にベーシックに直球勝負か、トレンド、気分含め半歩先提案か、1歩先提案か、いつも迷いながら決めています。


Tシャツに例えて言えば、今普通にお店で売れているのはクルーネックやヘンリーネック、キーネックデザインです。


半歩先で有ればVネック、1歩先で言えばUネックと言うように、これプラス組み合わせる素材感でも提案度が変わってきます。


この提案のバランスが実に難しくて、デザインの提案がハマっていても素材を間違えると全く売れない。なんて事もザラです。


今まで何度も何度も失敗しました。
その度に反省して繰り返さない様にはしています。


また此処はお客様ありきであって、メンズのトレンドだとしてもphlannelのお客様には合わないからやらないと言う決断ももちろんします。


ドラッガーが言う"全てのビジネスは顧客から想像される"と言うように僕はファッションの人間ですがこれを強く意識しています。


前職時にお客様の顔を思い浮かべずに良く失敗しました。


核となる顧客様を自分の中で設定しておく事も大切かと思います。
良くクラスター分析と言ったりしますが、大切です。


またブランドに合わないテイスト、トレンドだとしても上手くデザインに落とし込むのもデザイナーの手腕だと思います。


僕の先輩はここが格段に上手です。
経験値とセンスが組み合わさった様な人。
経験だけてばダメだし、センスだけでもダメだと思うので流石です。


ファッションデザイナーと聞くと華やかで理論抜きな世界だと思われがちですが、全くそんな事は無いかと思います。


緻密な思考と計算の上で、良きタイミングでその手を打つ。
稀にデザインの流れの系譜の外からアプローチ出来る。
僕はそんなデザイナーを目指している30歳新米デザイナーです。(7年目ですが笑)


また当たり前ですが取引先との良い関係が良い服を産み出すと思います。


古い考えですが、"近江商人の三方良し"
です。

「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。 売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。 近江商人の心得をいったものです。


取引先に対して威圧的だったり、発注しているからと横柄な態度をとるデザイナーがたまーーーに居ますがそんな奴は最悪です。


アパレルの悪き習慣は古い会社だと未だに居ますが、もしそんな人が上司になってもそんな部分は受け継がないで下さい。
それが普通だと思わないで下さい。


僕もそう言う人が上司だった事がありますが自分はそんなスタイルではありません。


横着をすれば必ず服に現れます。
パターンや縫製もそうですが不具合やミスをすれば仕上がりに響く。


洋服は繊細な世界です。


売れれば何でも良いと言うMDがいた事が有りますが、僕はそうは思いません。


お客様の顔をしっかり思い浮かべて、売れて取引先も喜んで、初めて良いと思える。


そういう仕事を常にしていたいですね。


因みに今年の夏くらい迄は結構お店に立ってますので是非、BLOOM&BRANCH東京店にお越しください◎
沢山話をしましょう。カッコ良くおしゃれなスタイリングを貴方のために組みますよ!


コメントや、instagramでDM貰えれば、ご対応します!実際に来てくれた方も数名いらっしゃいます。嬉しい限りです。


良かったら、instagram、WEAR覗いてみて下さい◎
毎日更新中です。

https://www.instagram.com/____tamyo/


https://wear.jp/nainsagen/


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