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コメダコーヒーと人生論


ある休日の朝、夫と一日の予定を決めた。


「今日はコメダに行こうか。」

コメダに行けることも幸せだけど、
一日の予定がそれしかないことが
もっと幸せだった。


汗ばむ体にアイスココアが染み込んでいく。

ついつい頼んでしまうコメチキはめっちゃレモン搾る派。



私たちはコメダに来ると、
お互いに好きな時間を過ごす。


静かに読書をするのが好きな夫。


一方の私は、音楽を聴きながらコメダという
空間に浸る。

この日は、普段あまり聴かない
米津玄師をチョイスした。



私もたまには読書をしようと思って、
一冊かばんに入れてきたけど、

予想通り、読めても3ページ程度だろう。


私は夫と違って基本落ち着きがない。

今日も文章を書く手が止まらない。

物静かな夫が、時折読書をやめて
目を閉じてコーヒーを味わっている。

私も真似して目を閉じて
アイスココアを味わう。


まるで、温泉に入っているかのような2人。



あゝ明日からはまた平日がやって来る。


27歳の私は、今人生で一番うずうずしている。 


まだ自分には何かできる気がする。

でも、もう手遅れのような気配もする。


好きな事があること、
それを信じ貫く事の大変さを、
身を持って感じるアラサー。


ここで終わりたくない、
生み出したい何かがある、
だけど、世間と違うというのはこわい


そんな葛藤をする真夏のコメダ珈琲店。



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