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奄美の海で、つい目が行ってしまうものとは

わくい犬は普段、特に定休日をいただかず馬車馬のように働いておりますが、このたび6月5日〜9日までお休みをいただいて、奄美大島に行っていました。

加計呂麻島という奄美群島の南のほうの島に定宿があるのですが、加計呂麻島は楽天モバイルの電波がほぼ届かないので、宿に滞在している間は音信不通になります。

奄美大島ってほんと海が綺麗なんです。島の周囲には珊瑚礁が広がっていて、遠浅の海はエメラルドグリーンに輝いています。シュノーケリングすれば色とりどりのお魚や珊瑚礁のお花畑を堪能でき、運がよければウミガメに遭遇するそう。

そういう美しい海を横目に、わくい犬がひたすら海岸で目を向けているものがあります。

ゴミです。
目の前の蒼い澄んだ海を見ながら、ひたすら探すのは海岸のゴミ。

海ゴミの取材記事を書いたことも意識が高い理由のひとつです。

何年か前、大変美しいと評判の実久(さねく)ビーチに友だちと行って、海岸でゴミを拾い始めたら、台風の直後だったからか45リットルのゴミ袋4つ分も拾っちゃったことがありました。宿に持って帰っても迷惑だろうし、現地の集落のかたに声をかけて、ゴミ収集所を教えてもらい、捨てていいかと聞いたのです。そうしたら、
「お名前は?」
と聞かれました。

善行をした自覚のあったわくい犬は、
「これはきっと、集落の掲示板で報告されたり、町内新聞に載っちゃうやつだ!」
と思いました。そこですかさず、
「名乗るほどのものではありません」
と辞退して、泊まっている宿の名前だけ報告して帰ってきました。

後でよく考えたら、小さな島なので、名前でどこの集落の人かがわかるらしいです。なのに「名乗るほどのものではない」などとドラマのようなことを言われ、さぞポカンだったことでしょう。一緒にいた友人たちにも「そんなセリフ、リアルで言っている人に初めて会った」と言われました。
で、翌朝、ちゃんと宿にお礼の電話がかかってきました。

みんなからは褒められるし、なんなら宿のパパママに、
「実久のヒーローをお世話している気分はどうですか?」
とか自慢できて、大変気持ちがよかったです。

それでわくい犬は味を占めてしまいました。
美しい海を見ると、ゴミを拾いたくて仕方がないのです。

今回も海岸に行くたびに、
「神様、見てる? 今から善行を行います!」
とアピってから拾いました。

この美しいビーチで
ペットボトルの中に、緑や白の細かく砕けたプラごみが入っている。紙袋の中には、ヒモや布、ペットの蓋などが詰まっている
30分、2人でゴミ拾いした成果


海の中にはゴムタイヤ(サンゴの脳みそ付き)

海ゴミは、海岸で捨てられたものというよりは、いろんなところから流れ着いたゴミがメインです。投棄されたものばかりではなく、津波や洪水、風などで流出してしまったゴミも多いとか。そのため、ゴミのポイ捨ては論外ですが、普段の生活でゴミを減らす生活をすることも、海ゴミを減らすのにはとても大事なのだそう。

ゴミ拾いをしていると、ペットボトルの蓋がめちゃくちゃ多いです。砂浜に青や緑の細かい粒が混ざっていることが多く、プラスチックが劣化してどんどんと細かくなっていくさまを目の当たりにします。

ゴミ拾いをするようになってから、わくい犬はなるべくペットボトルを使わない生活をしています。

最近は、こうした海ゴミをアップサイクルする取り組みも盛んのようです。

ゴミが愛らしいアイテムになるの、量産はできないけどその意義に価値があっていいですよね。

どうも今日のわくい犬はとても意識が高いですね。

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