自分の子供がいつでもかわいいわけがない

 年が明けて間もなく、我が家は突然ピンチに見舞われた。
 正月三が日を僕の神戸の実家でゆっくり過ごし、大阪に戻ってきてそろそろ本格的にエンジンをかけていくか…と思っていた矢先の出来事だった。
 異変は僕の倦怠感から始まった。余談だが、我が家に風邪などを持ち込むのはだいたい僕の役目だ。一昨年の我が家のコロナ騒動もそうだった。えらい迷惑な話である。
一方昨年は家族全員大きな体調不良もなく過ごせたとちょうど話していたところだった。そんな良い流れをあえて口にしてしまったのが運の尽きだったのかもしれない…。
 話を戻そう。倦怠感はあるものの、熱などの他の症状はない。そのため少し身体は重たいながらもいつも通りの生活を送っていた。
 しかしである。二日後、とうとう熱まで出始めた。しまった!一昨年コロナにかかった時以来の発熱。いやもしかしたらこれは我が家にコロナ再来かもしれない。
誰もが手遅れだろうと半ばあきらめつつ、寝る場所を変えるなどのすぐにできる対応をまずは試みた。
 次の日病院に行くと、幸いにもコロナでもインフルエンザでもなくただの風邪とのこと。ほっと胸をなでおろしたのも束の間、その日の夜から今度は妻が寒気を訴え始めた。
 次の日は妻が病院に行くと、溶連菌およびアデノウィルス両方に感染しているとあっさり診断された。
溶連菌?アデノウィルス?恥ずかしながらどちらも全くと言っていいほど知らない。しかも同時感染っていったいどういうことなんだ?
調べてみるとどちらも感染力が非常に強いと書いてあるではないか!家族内での感染率は70パーセントにも上るらしい。
そうだ。なにもうつるのはコロナとインフルだけではないのだ。医者にどちらでもないと聞いた瞬間から安心しきっていた自分があまりに無知だったことにつくづく反省した。
 本当の地獄はここからだった。二人とも熱でダウンし、ひなちゃんは一人元気にピンピンしているのだ。これ事態は幸いなことなのだが、最近ますます体力が有り余っているひなちゃんがずっと一人でおとなしく遊んでいるはずがない。
おむつとご飯をなんとかこなし、あとは頼むから寝かせてと言わんばかりに布団で寝ていると、すぐに機嫌が悪くなり耳元で泣き始める。
ひなちゃんが大好きなお出かけもできないのだ。それはストレスのたまることだろう。
ただ今回ばかりはほんとに限界!無理!と思った。熱でうなされている二人と大声で泣き続けるひなちゃん…。まさに地獄だ。思い出すだけで今でもぞっとする。
 そんな中でも一つ幸いだったのは、我々二人が発症したタイミングがずれていたことだ。おかげで本当に二人とも機能しなかったのはほぼ丸一日で、そこからは先に回復した僕がワンオペをしながら看病する番になった。
 とはいえ急に元気になるものでもない。薬で少し熱が下がったタイミングでひなちゃんと遊び、最低限ひなちゃんのご飯を用意し、自分たちが食べるものは冷凍かチルドのご飯のみ。レンジで温めるだけで食べられる具だくさんスープにどれだけ救われたことか。
 そんなこんなでようやく昨日から妻も復帰し、少しずつ我が家に日常が戻ってきた。これが、先週記事を投稿できなかった長い長い言い訳の一部始終である。
 結論、健康が何よりも大事。今年の不健康は今回で全て吐き出したことにして、以降ことし1年まずは元気に過ごせることを願うばかりである。

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