ひなちゃんがお姉ちゃんになる日は

 先日僕の大学時代の友人が我が家にやって来た。2歳になるお兄ちゃんと生後まだ1ヶ月の弟さんを連れて、家族で遊びに来てくれたのだ。
我が家にこんなに赤ちゃんが大集合したのは初めてである。いや、2歳のお兄ちゃんはもはや赤ちゃんとはいわないが。
そしてひなちゃんにとって、年下の子と対面するのも初めてである。
まだ首の座っていない弟さんをだっこさせてもらいながら、ひなちゃんにもこんな時があったなと思い出す。まだ数か月しか経っていないのに、もう何年か前のような気がするのは赤ちゃんの成長の早さからだろうか。
重さ、柔らかさ、大きさすべてがまだ頼りない。ちょうどこれぐらいの重さを抱えて夜中家中を徘徊したことすら懐かしく思えた。
 ひなちゃんはというと、お兄ちゃんの動きや遊ぶおもちゃに興味津々。普段ならほおっておくと15分も持たずにわーわー泣き出すのに、終始ご機嫌でお兄ちゃんの動きをずっと目で追っていた。
これまで大人としか接したことがなかったのだ。大きさは自分にまだ近いのにこんなに自由自在に動き回っていろんなおもちゃを持ってくるお兄ちゃんは、ひなちゃんにとってとても新鮮に写ったのだろう。
 友人が帰ってから妻と話をした。やっぱり兄弟ってすてきだなと。大人との関わりでは得られない刺激がそこにはある。
それはけんかかもしれないし、一緒に遊ぶ時のワクワクかもしれない。
昔まだ物心ついたばかりの頃、姉とよく家の裏手で秘密基地を作って遊んでいた。その時のワクワクした気持ちは大人になった今でも忘れることはない。
 今はまだ我々もひなちゃんを日々育てるので精いっぱいで、二人目なんて想像もつかない。でも思えばひなちゃんがこの世に生まれてきてくれるまでは、我が家に赤ちゃんがいることなんて想像もつかなかった。
我が子というのは一瞬の間に、我々を想像のつかない世界に自然と連れて行ってくれる存在なのかもしれない。以前の記事でも書いたが、子育てに待ったはないのだから。
いつかもしひなちゃんがお姉ちゃんになる時がきたら、その時は4人目の家族を全力で迎え入れよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?