初めての一晩ワンオペ育児から考えたこと

 ひなちゃんが生まれてから約2ヶ月が経ったある日。ままが1泊2日で友達と旅行に出かけた。
その友達とはずっと前から旅行に行きたいと言っていた。ただ妻は、最後の最後まで悩んでいたのだ。生後2ヶ月の我が子を一晩置いて出かけていいものかと。
僕としては旅行は大賛成だった。妊娠期間中は体調が安定せずそれどころではなかったし、何より定期的に日常から離れるのはとても大事だ。もちろんそれが我が子だったとしても。
離れて初めて気づけることもあるし、離れてみたからこそやっぱり一緒にいたいという気持ちを改めて確認できたりもする。
思えばひなちゃんが生まれてからはもちろん、妊娠してからひなちゃんとままがこんなにも長い時間離れるのは初めてのことだ。ひなちゃんに取ってもままに取っても、そして僕に取ってもこれは一つのチャレンジだった。
 その二日間に僕がしたことといえば、ひなちゃんのお世話と最低限の家事、あとは自分のご飯を食べること。大げさと言われるかもしれないが、本当にそれだけで終わってしまった。
ただそのおかげで、ひなちゃんとは以前よりも意思疎通ができるようになったのはたしかだ。ミルクやおむつ替えのタイミング、寝ている時間などいろんな情報を総合して、なぜ泣いているのかが感覚としてわかるようになった。これは我ながら大きな進歩である。
逆にずっと一緒にいなければなかなかそれはつかめないことだとも思った。何日か出張で家を空けて帰ってきた時に、だっこしてもなかなか泣き止まないこともある。単純に忘れられているだけかもしれないが、ひなちゃんはひなちゃんなりに必死で何かを伝えようとしているのだろう。
 子育てにかける時間。それは我が子に対する愛情の、一つの表現方法になるのかもしれない。それがこの二日間を過ごして感じたことだ。
もちろん時間をかければそれですべてオッケーというわけではない。時間にはそもそも限りがあるし、子育て以外に役割や仕事もある。
だからこそ、我々に取って育児はどうしても二人必要だと改めて思った。それぞれの仕事や気分転換、そしてひなちゃんへの愛情というバランスを考えた時に、ずっとワンオペのままではそれが破たんしてしまう。二人分の時間があって、初めてそれらがうまく回り出す。
 世の中にはワンオペで育児をせざるを得ない人もたくさんいる。そうした人たちが子供に対する愛情が足りないのかというと、決してそうではないはずだ。愛情表現の引き出しは、きっと他にもたくさんあるのだ。
我々もそれらをもっと増やしていきたい。ただ仲の良い家族ではなく、強い家族になるために。

※上記のワンオペ育児で奮闘する様子を動画にしました!
よかったらそちらもご覧ください。


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