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僕の人生を変えた一本の眼鏡

自分の人生を大きく変える「もの」に突然出会ったことはありますか?

僕にはあります。

6年程前、服を買うことが趣味だった僕は、「良い服」を大量に買い集めておりました。
ひと通り買ったなぁと満足げに鏡を見た時に、「あれ?良い眼鏡だけ買っていないな…」と気付きました。

「良い眼鏡」を買ってみたいと思い、初めての良い眼鏡探しに伺ったのが「ブリンク外苑前」でした。

学生時代から、眼鏡を常時かけていましたが、それまでは安価で手に入るお店にしか行ったことがなく、初めて入る眼鏡の専門店。

緊張しないわけがありません。

ガチガチになりながらも、初めての「良い眼鏡」探しをスタート。
それまで眼鏡は、表面的に「もの」としてしか見ていなかったのですが、ブリンクで初めて眼鏡の生産背景歴史の話を聞くことができました。
中でもSAVILE ROW(サヴィル ロウ)の眼鏡について見て、聞いたときに全身に衝撃が走りました。

まさに晴天の霹靂です。

感動を胸に眼鏡を買ったのを今でも覚えています。
はじめに抱えていた緊張は、とうの昔に忘れていました。

僕の人生を変えたSAVILE ROWの丸めがね

SAVILE ROWの眼鏡をかけ、お手入れし、友達に話したり…
眼鏡と向き合うたびに、どんどん魅力にのめり込み、気付いたら仕事を辞めていました。

それまでの僕は、「パティシエ」として日々ケーキ作りに勤しんでいました。
それこそ、製菓専門学校に入学し、卒業後は本場の仕事を学ぶために、フランスに留学までしました。
フランスでは、アルザス地区の老舗の名店「Pâtisserie Jacques」にて修行しました。
フランスの修行時代は、鍵のない部屋に住まわせてもらったり、仕事初日から胸ぐら掴まれて激怒されたり、路地裏で見知らぬ方に追っかけられたり…
今考えてもとても貴重な思い出です。

「Pâtisserie Jacques」で人生初のパティシエとしてのクリスマスを迎えました

日本に戻ってからも、パティシエやパン屋として約5年間、数店舗に渡って修行をし、食に対して没頭しておりました。

そんな最中の僕の人生を変えた眼鏡との出会い。

眼鏡屋になろう。
ブリンクで眼鏡の楽しさを伝えたい。

そう思い立ち、舵を切りました。
早速ブリンクにアプローチしましたが、その時は募集がなく、経験者優遇という状況でした。
だったら別の会社で眼鏡の知識をつけようと考え、ラグジュアリーアイウエアブランドの卸会社に入社し、眼鏡キャリアをスタートしました。
やればやるだけ色々な仕事を覚えられる環境だったため、調整、加工、測定と学び、一つの店舗の出店から、店長経験までさせていただきました。

ある程度の技術やノウハウを学び、ひと段落ついた頃、当初の目的であったブリンクに再度アプローチをし、2021年6月、ついにブリンクでの勤務が実現しました。
そこからさまざまな経験や出会いをしつつ、2024年4月にショップマネージャーとして店舗に立たせてもらい、さらなる挑戦の日々を送っています。

一段と眼鏡に没頭できる環境になった今、
僕のように眼鏡で人生を変える!まで言うと大袈裟ですが、眼鏡の楽しみ方を1人でも多くの方に伝えられるよう、日々眼鏡と向き合っております。

今回は、僕が「元パティシエ眼鏡偏愛家」として歩み始めるきっかけとなった、人生を変えた一本の眼鏡のお話しでした。


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