一般企業から高校教師への転職4
第4回部活
いま、社会を騒がせている部活問題。
私はバレーボール部の第2顧問と活動の活発な文化部の第2顧問の2つを命じられた。
第2個顧問とは、第1顧問の補佐役であり、第2顧問は2つを掛け持つとルールがあった。
ちなみに私はバレーボール経験は全くない…
教員は、みんな部活がやりたくて、部活が好きでやっているのだろうと思われているのかもしれない。
実際には、やりたくてやっている人ばかりではない。
第1顧問の先生は大卒3年目の元気な先生。教科は体育ではないく、文系科目だが、とても元気が良くて活発だ。
第1顧問の先生に挨拶をする。
「試合の引率など、手が届かないときにお願いしますね。」といわれ、快く返事をした。
土曜日の活動は毎週。
掛け持ちの文化部も、ほぼ土曜日の活動がある。
第2顧問とはいえ、2つの活動が交互に土曜出勤となると、毎週土曜日は出勤という結果になる。
土曜勤務の手当は、数千円程度。
時間で割ると、実質最低賃金を下回ることになる。
もしくは振り替えだが、なかなか休みは取れない。
3年生の引退試合。
何故か顧問全員が出勤をして、引退する三年生を労う。
(そういう伝統らしい…)
放課後に顧問会議と言って、顧問の先生方が集まって、トーナメントの抽選をする。
熱心な顧問が白熱をして、遠い出張先で遅くまで会議。
試合の引率では、審判をしなくてはならないので、ルールを勉強しなくてはならない。
興味のないスポーツのルールを勉強するだけでも大変だが、審判の講習は何故か自腹。
そんなことで、心も体もズタズタになっていく。
部活の闇にはまっていったのだ。
つづく
第1回 教師に転職する決意
第2回 配属先の生徒たち
第3回 同僚の先生たち
第4回部活
第5回立番
この話は、自分が見たり聞いたりした教員の仕事(働きかた)についてを基にしたフィクションです。
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