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厚い雲と霧の日

買い物はわざわざ散歩がてらの遠回り。都会暮らしは気楽に緑の多い場所に出かけられない。ちゃんと目的を持ったお出かけか、用事で出るか、買い物で歩数を稼ぐしかないのだ。という事が、コロナ禍の生活でつくづくわかった。

今年は普段の半分くらいしか歩いていない。コロナで出かける用事が半減しているせいだけど、在宅組の私はさらに閉じ籠ってる訳だから仕方ないというか、、、、。普段から籠るのは好きだし、数日外出しないことも今まで(コロナ以前)は気にもならなかった。ただ、この生活が長く続くと、緊急時とか、何か咄嗟に俊敏に動けないようになってしまうんじゃないかとか(一体いつそんな動きをする必要があるのかはさておき)、自分の体力とか心配になってきた。大きくなってきた子どもの遊び相手をする時もヒーヒーいうようになってしまっている。私はもっと動けたハズ。それは妄想か?!

「体を意識して動かさないといけない」んじゃないか。フィットネスに通う人を冷ややかな目で見てきたけど、通う人の心理真相は、そういう事かしらとか思う。

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こんな風に、雲が重たくって、何時、ポツポツきてもおかしくないような空の日は、結構好きだ。家でぬくぬくしていても居心地がいいし、外に出ても霧の中の湿気の多い冷たい空気は、街の中なので神秘的でもないのだけど、それでもなんか特別な感じがする。

こんなしっとり暗い日々は、強い日差しの中でカラカラヘトヘトになってたあの暑い夏の疲れをじっくり癒して、また次の季節に備える為に必要な時間かもしれない。真冬のグッとした寒さが来る前に調子を整える感じ、葉も落ちて静かだけど夏よりもどっしり元気な木々の声が聞こえてくるような気がする。

厚い雲の重圧感は安心感 

憂鬱の空ではない 雲に抱擁されてる と思いたい

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最近近所で見つけたオキニのパン屋さんは平日だというのに行列だった。
写真は私の直前にいた人がふたり去った後にパチリ。

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ここのお店のパンは、素材の味がしっかりしてて好き。ケーキやクッキーなどのコンディトライ(Konditorei)製品も、個々の個性(味)がしっかりしてて面白い。ドンピシャ好きな味と全然ピンとこない味が同じ店の中で、こうもはっきり分かれるという事もはなかった。今まで日本人の私の口に興奮を与えてくれたのは、マンダリーネ(みかん)の乗ったチーズケーキと、ラズベリーヨーグルトのケーキ!チーズケーキは日本のベイクドチーズに近い味がしてドイツのチーズケーキ特有のクヴァルク味が強いものとは違う、断然クリームチーズが勝っている。ラズベリーヨーグルトは甘酸っぱさのバランスが最高。甘すぎず濃厚で良いバランス。この味でこの値段、いいのだろうか。と思ってしまう。街のパン屋さん価格、良心的で嬉しい。
パンもケーキも日替わりメニューが用意されているで、いつもある訳じゃないパンは、その日を狙って買い出しだ!と思いつつも、やっぱり米が優先、和食優先で、パン優先でメニューを決める食生活には無いせいか、いまだにそういう買い出しには行けてない。

Bäckerei & Konditorei  Biesewski

Pasteurstraße 32, 10407 Berlin
https://baeckerei-biesewski.de/

この日は散歩メインでの買い物だったので、Roggenmischbrot だけを買った。ドシッと1kg !  今日の夜はドイツ式カルテスエッセン決定だな。

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家に帰ってきて遅いお昼は14時すぎ、そろそろ子どもらも帰ってくる時間。

昨晩のパンプキンスープはマイルド濃厚になっていた♫
美味くてパンも食べすぎ。遠回りのお散歩も、ハイ、これで帳消しです。

私のスープはいつも半分くらい、セロリの根っこやパセリの根っこと玉ねぎをよーく炒め、そこに角切りベーコンの角切りSchinken würfel を放り込んで、胡椒、ローレルなど香辛料を加え味をなじませる。

注)野菜だけのスープならこのタイミングで塩も入れるが、肉の場合は、肉を炒めた後にしている。臨機応変に。

肉の入ったスープの場合は、Schinken würfel を使わないが、ここら辺で、投入し、その時の味付けにあったお酒(日本酒、ワイン、紹興酒など)投入。もしくは、ちょろっと酢を落とす感じ。

そこに追加で他の野菜も入れる場合は、追加投入でしんなりするまで炒めて、トマトだったり、カボチャだったり、メイン(味)の食材と合わせ、お水を入れて、最後の行程まで煮込む。この方法だと安定した”私味”というのも変だけど、家族も納得の”私味”になるそうな。ふむ。

カフェなどやるんだとしたら、スープは私味定番メニューだよなとか妄想する。やる予定などないが、私の日常は妄想で忙しい。

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今年最後のバルコンラズベリー。食べごろ3つに、ピンクが1つ。11月だというのに、まだ緑っぽいのがいくつかぶるさがってる。この子達はあかくなれるのだろうかなぁ.......

スマホで天気を見ていたら、今朝は−1℃だったのか。最高気温も10℃を切るようになってきた。
そろそろバルコニーの植物達も冬籠りしないといけない子と外の子を選別する季節、、、いや、でも普段ならもう1ヶ月前に終わっている作業だ。今年は本当に温かい秋だったんだとしみじみ思う。

まだまだ日が短くなっているベルリン、子どもの出かける朝の時間も暗いし、今日はいよいよ日暮れも15時台に突入だ。

厚い雲の重圧感は 安心感 

憂鬱の空ではない 雲に抱擁されてる と思いたい

早い日暮れ 遅い夜明けは 灯る光のありがたさ 嚙みしめてみよう 

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