マイホーム選びのポイント 2: 30年後でも資産価値があるか
前回は、物件購入価格と家賃相場から購入価格を判断してきました。
もう一つ重要な視点があります。それは30年後の資産価値です。
不動産には、その物件の本来の価値があります。この本来の価値と大きく関係しているのが、下落率です。
下落率とは、新築時の価格から現在の価格がどのくらい値下がりしたかを示すものです。
参考になるデータがこちら。
東京都、大阪府、愛知県の築年別中古マンション坪単価(2011年)東京都 261.4→147.6 下落率43%、大阪府 163.2→64.0下落率60%、愛知県 153.5→52.3 下落率65%
つまり、普通に30年経つと60%価値が減る。
それを踏まえると、例えば、3LDKで駅までの距離、間取り、築年数も変わらず、売られている地域、最寄り駅が違う AとB二つの物件が5000万円と4000万あったとします。単純に考えると4000万にいきたくなりますが、ここで今回の基準を考えてみましょう。
A. 5000万、30年後の下落率30% -> 3500万円
B. 4000万、30年後の下落率60% -> 1600万円
Aは、5000万支払い 3500万円の資産を得ます。3500万を得るために実質1500万(42%負担)で資産を得ます。
Bは、4000万支払い 1600万円の資産を得ます。1600万を得るために、実質1400万(87%負担)してます。
極端な例ですが、30年後の資産価値を考えずに買うとこれだけ違いが出ます。
最初の価格だけだと1000万安く買ってるようにみえても、将来的にはかなり損しています。さらに、もし途中で誰かに貸したり売ったりするときもBは安くでしか出せず割に合わない買い物になります。
なので、マイホームを買うときは、家賃相場の200倍以内の価格を目安にで、30年後の資産価値を見極め下落率がなるべく小さい場所で物件を見つけましょう。
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