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はじめての哲学的思考 【読書感想文】 哲学とは その問いと議論の方法



★★★★★
Amazonで2017年8月7日にレビューしたものです


著者:苫野一徳
ASIN ‏ : ‎ B071F4YF9P
出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2017/4/10)
発売日 ‏ : ‎ 2017/4/10
本の長さ ‏ : ‎ 184ページ


 哲学したいなあ、と図書館などで哲学の本をパラパラみては難しいなあ、と諦めること多数。初心者用の本を探していました。

 多くの哲学本が、哲学史だったり、今までの哲学者の意見?を紹介しているものですが、この本は、「哲学とは何か」を平易な表現で説明されて(あるいは説明しようと努力して)います。

 人間の「〜(太陽とか星とか雨とか猫とか愛とか人間とか社会とか人生とか)ってなんだろう。〜ってどこから来たんだろう」という疑問。
 それに神話で答えて来たのが宗教だったが、宗教から哲学が別れ、そこから外に向いたのが科学、さらに内に向いていったのが哲学という流れの説明は、すんなりと理解できました。

 その中で、疑問について適切な問いを設定すること、それについて議論をして”共通了解”を出すこと、の重要性が述べられていました。問いについても「思考実験」の危険について惑わされないように。また、死刑制度を例に筆者は筆者の論を出しつつ、絶対ではない、対話をし続けていく必要がある、と話されています。

 途中難しい言葉やよく分からない例えのところもありましたが、最後まで読むことができました。私のように「哲学興味はあるんだけどな、、」という人にオススメです。

 哲学対話ってどこでやってるんだろう?

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