職場へのカミングアウト
先週末に職場の同僚の方々に一斉にメールでカミングアウトした。
当初は、月に一回か二回開催される所属部署の全体ミーティングで少し時間をもらってお話をさせていただこうと思っていたけれど、部長や課長から何かもうちょっとライトな感じでやれないかなー・・とやんわり諭されてしまったので、まずはメールで周知することになった。
私はこの日はお休みで、午前中はクリニックへの通院だった。
職場にいる間に送信したり、帰り間際にメールを出し逃げして帰宅するのも、何か居心地悪いというかお互い気まずい感じになる気がしていたので、あえてお休みであるこの日に送ろうと決めていた。(社用貸出のiPhoneから送った)
文面も前々日くらいまでにほぼ完成させていたので、当日は新規メールにコピペして送信するだけだった。
メールならそれほど緊張しないだろうと高をくくっていたのだけれど、送信先の十数人をBCCに一人ひとり設定していくうちに、徐々に緊張感が高まっていくのが感じられた。
全ての宛先を入れ終わって、あとは送信ボタンを押すだけになったけれど・・・・・・
すごくドキドキしてしまって、いざ送信するまでに5分くらいかかったと思う。
もしも全体ミーティングでスピーチ形式だったら、実は卒倒してたんじゃないかと、後で考えてみて少しそう思った。
送信ボタンを押して、30秒後くらいにTOに入れた自分宛てに届いたのを見届けて、iPhoneを机の上に置いた。
それからはずっと反響が気になっていて、個別に返信が来ているかもと思いつつも、見たい気持ちを抑え込みつつiPhoneを見ないようにしていた。
何かそれを確認するのが少し怖かった。
夕方だったので、職場の皆さんもバタバタしていたか、クールダウンでリラックスしていたか、そんな時間帯に不意打ちみたいな感じになってしまったかもしれないことに、やむ無しとはいえ申し訳無さも感じていた。
何か少し疲れてしまった感じがしたので、その後はベッドの上でぐだーっとなってしまっていた。
午前中にホルモン注射をしたこともあって、体も重たい感じで頭もぼおーっとしていたし、加えて精神的な負荷が相応にあったせいか、そのうちにうとうととしだして、気づいたらうたた寝してしまっていた。
二時間後くらいにうたた寝から目を覚ました後、頭はまだぼおーっとしていたけれど、やっぱり気になっていたのでiPhoneでメーラーを開いた。
四人の同僚たちから返信が来ていた。
皆それぞれに気遣ってくれているのが感じられたし、優しさを感じられた。
一つひとつそれらを熟読していくうちに、涙が出そうになってしまって、でも泣かないように懸命に堪えつつ、何度も何度も読み返した。
読み返している間に、追加で二通の返信が来た。
同じように気遣いと優しさを感じる、温かい内容だった。
今の会社に入って三ヶ月ちょっとだけれど、こんなにも優しく愛情溢れる同僚たちに囲まれて、一緒に仕事ができてて、私はすごく幸せだなあってただただそう思った。
明日、カミングアウトしてから初めてその同僚たちと顔を合わせる。
私の方はなるべく気を遣わせないように努めて普段どおりに振る舞いたいと思うし、まずはちょっとびっくりさせちゃうようなメールを突然送ってしまったことへひと言お詫びしつつ、「これからもよろしく」って明るい笑顔で言えればよいなと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?