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子連れ海外旅行 シンガポール編

2018年某日、私はたまりにたまったANAのマイルで念願の羽田シンガポール(HND-SIN)特典航空券を手に入れ小躍りしていた。ただ出発日は2019年2月、COVID-19の影響が拡大し「お客様の飛行機は飛びません」メールを肩を落として見ることになったのである。
あれから4年、ANAの寛大な対応のおかげでマイルは失効せずキープすることができ、再びHND-SINの特典航空券を手に入れることができた。ANAの神対応には感謝したい。
この4年のあいだに子供たちは大きくなり、全員分の航空券が必要となる誤算はあったものの、晴れて海外旅行にいけることになった。
次の旅行(いつになるのやら・・・)にそなえて備忘録的に書き残してみたい。同じ境遇の方の参考になれば幸い。
最近テレビでも、お昼のワイドショーや、コナンの映画でシンガポールがピックアップされ注目されているようだ。ぜひ気になっている方は行ってみてほしい。
とにかく情報だけほしいという人は、3,5章だけ流し読みしていただければ。


1,筆者の属性

筆者は、30台男性。妻、小学生、幼稚園の二人の子供のパパである。
学生時代は尊敬するサッカー選手の試合を見たいとスペインに行ったり、F1を見たいとカナダに行ったり、新婚旅行もスペイン、フランス、イタリアを自分で手配して周遊旅行した。海外旅行は慣れていると勝手に思っている。
英語力はとてもペラペラとは言えないが、上記の旅を個人で行って飢え死にせずに帰ってこられるレベルと思っていただければ。
団体行動は嫌いなので、基本ツアーは使わない。
ANAはSFC会員である。

2,旅行先の選定について

子連れの海外旅行

当たり前ではあるが、子供を連れて海外旅行をするということは、彼らの命も日本語が通じない国で守る必要があるということである。
日本はやはり世界的に見てもトップクラスに安全な国であり、普段は意識しない他者から狙われているという危機感を海外では持たなくてはならない。
欧米は以前から小犯罪(スリとか、命は取られないけど的な)は日常茶飯事で、私も路上で「ナカター、ナカムーラ」(注1)と大声で近づいてくるおっさんから早歩きで逃げたものである。
昨今ではさらに状況は悪化しているように見える。テロのリスク、移民によるトラブル、COVID-19の原因となった中国人(≒アジア人)への風当たりが強いとも聞く。自分は日本人だといっても通用しないのは火を見るより明らかだろう。そんな中、自分ならダッシュで逃げるにしても、誰かを守りながらの撤退は容易ではない。
さらに、子供は容易に体調を崩す。大人なら多少の体調不良に無理がきいても、子供はそうはいかない。日本のように病院へのアクセスのハードルも低くはない。
若いころの単身旅行のように、いてまえ~ではまずいのである。

(注1 当時海外でも活躍していたサッカー選手、中田英寿、中村俊輔両氏の名前で気を引いて、歩きを止めたとたんに仲間がバッグを・・・。ヨーロッパに旅行するアジア人が日本人が多かったのもあると思われる。)

シンガポールという国

私はシンガポールに過去3回、遊びに行っている。
以前は東南アジア的な物価の安さがありつつ、めちゃくちゃ清潔な国という認識であった。
東南アジアの中では物価が高いとはいえ、1シンガポールドル(S$)70~80円くらいだったので、高級ホテルに格安で泊まれる国だったのだ。
昔のメールを掘り出してみると、2011年にカペラシンガポールに泊まった時は1泊600S$、マンダリンオリエンタルは1泊200S$(!!)、2013年のマリーナベイサンズ(MBS)は1泊520S$であった。シンガポールは部屋当たりのお値段なので、二人で泊まれば半額である。いかに安かったかお判りいただけるであろう。なお、現在は1S$=110円(2024年3月末)で、割安感は皆無になってしまった。
またガイドブック的なシンガポールの魅力といえば多様な現地ご飯であり、その代表格がホーカーズ(注2)である。これも当時は店ごとに衛生度でABCとランク分けされていて、Aランクであればほぼお腹を壊したりもなかった。
街歩きの危険度も日中なら高くない、と思う。あくまで欧米比になるが、道にたむろして品定めしてくる怪しげな集団が居ないのである。
シンガポールはアジアであり、かつ多民族国家でもある。「自分がいても浮かない気がする」とは妻の言であるが、アジア人が歩いていても目立たないことは大事なことである。
というわけで我々にとっては、経験値もあり、あまり意気込まなくても行ける国という認識であった。

(注2 いわゆるローカルのフードコート)

行先の対抗馬

他に選択肢として上がって、ガイドブックも買って検討したのはグアム、ハワイである。
ハワイはANAの特典航空券で獲得難易度が最も高いらしいので、早々にあきらめた。米ドルなので物価も高い。
グアムは時差も少なくよさそうであったが、海のアクティビティ以外の充実度が物足りないように思えた。勝手に泳いでいられる年齢になればまだしも、幼稚園児をずっと砂浜においておくのは厳しいと思われた。

3,事前に準備したこと

航空券

前述の通り今回の空路のチケットはすべてANAの特典航空券で賄った。
HND-SINは4人で14万マイル。注意点は燃油サーチャージ、空港使用料は支払いが必要である。今回は一人4万円ほど追加で払った。
特典航空券は約1年前に予約開始となる。そして大体すぐなくなる。
私はオープン後すぐとったところ、特にページのローディングで競合している感もなくとれたが、数日後に同日別便をみたら売り切れていた。
HND-SINは早朝着の便があって本当はこれが便利なのだが、子供の体調を考えて日中移動を優先した。夜中0時に下の子を空港に連れて行くのは難しいと判断した。

ホテル

シンガポールといえば今やMBSのプールであるといっても過言ではないだろう。”あのプール”ことインフィニティプールへは、ルームキーを入口でかざす必要があるため、宿泊者しか入れない。

あのプール(MBSホームページより)

ただ、MBSのお部屋は値段の割に微妙である。バスタブは普通の部屋についていない。私の意見としてはプールで遊ぶためにMBSに泊まって、あとは別のホテルでゆっくり滞在&観光するのがいいかなと思っている。今回はパンパシフィックシンガポール(パンパシ)を選択した。マリーナスクエアというショッピングモールとそれに連なるMRT(地下鉄)駅に直結していて便利だ。余談だが私はマンダリンが一番好きだ。吹き抜けロビーがめっちゃいい香りするんですよね。。。ただ、コロナ渦にリニューアルされていて、値上がりしていたため今回は見送った、無念。
閑話休題、パンパシ3泊、MBS2泊をインターネット経由で確保した。前者は1泊約600S$、後者は1泊約1200S$、吐血しそうである。正直に言うと為替もこんなになっているとは考えていなかった、ちゃんと確認しよう(戒め)。
MBSは最初一番安い部屋にしたのだが、まじで寝るとこないからやめろ(意訳)という熱心な営業メールをもらったので、一ついい部屋にアップグレードした。子供がベッドから落ちずに済んだが、今回の旅の出費の大部分をMBS宿泊費に費やすことになった。プールに入るには低層階民は途中でエレベータを乗り継いでたどり着く必要があるが、今回は高層階だったのでプール直通でき、名探偵コ〇ンの映画ででてきたエレベーター乗り換えのトリックは使えなかった(笑)。


入国書類系

現在シンガポール入国は、到着日含む3日前からネットまたはアプリでSG Arrival Cardを登録する。
昔の国際線の飛行機の中で書いた紙は、いまやネット申請でOKなのである。
私はアプリでやったが、操作感がいまいちでアプリ上のデータが吹き飛んでしまった、不器用かよ。ただ、一度登録メールが来てしまえば向こうのサーバーにはデータが入っており、特に問題なく通過できた。
何も考えずに飛行機に乗ってもイミグレにこれが登録できるタブレットが何枚か置いてあるので問題は無いが、時間が無駄なので出発前にやっていった方がいい。

アプリ

事前に入れておいてよかったアプリダントツNo.1はGoogle Walletである。

端的に言うとスマホがタッチ決済型クレジットカードになるのだが、海外ではスキミングやひったくりのリスクを考えると財布を出さなくていいこのアプリの有益性は想像以上であった。
シンガポールでの使用という点で話をすれば、町中は基本VISA、MRTに乗るのもVISA、コンビニやスーパー、100均に至るまですべてセルフレジでVISAタッチ決済可能であり、八面六臂の活躍を見せた。
(JCBはタッチ決済がQuickpayになり国外で使えない、そもそもJCB自体が街中で使いにくいので注意、ガラパゴス技術もいい加減にしてほしいw)

他にはインターネットで調べると出てくるアプリで有名なものはGrabがあるが、自分はあまり使用しなかった。

子連れの場合はシンガポールの法律でGrab Carを呼べない。(乗車拒否されるらしい)
背が低い子供はチャイルドシートをつけてもらえるGrab Familyにするか、メータータクシー(普通のタクシーのこと)を選択して後部座席に乗せないといけないからだ。
一度Grab Familiyを呼んだが、けっこう割高だった。マリーナから動物園までメータータクシーなら25S$弱のところ50S$ほどかかった。シンガポールのタクシーは運転が荒いので安全グッズにコストを割きたい気持ちもわからんでもないが、メータータクシーでいいかなと思った。
あと、後述するがクレジットカードが認証されない問題があって、それも使わない理由になった。滞在先のホテル前のタクシースポットにて余裕で拾えたので困らなかった。MBSのタクシープールは待ち時間なしで、すぐに乗れる状態であった。

あとは、ホテルのアプリ、シンガポール動物園のアプリを入れた。

インターネット環境(SIMカード)

最近携帯を変えたばかりで、自分はXperiaの最新、妻はIphone15だったので、シンガポール通信大手のSINGTELのツーリスト用e-SIMを使ってみることにした。事前決済してアプリでセットアップするだけにしていったのだが、到着後空港のFree-Wifiにつなぎながらセットアップを試みるも、なぜかアクティベートされず・・・。e-SIMとしては認識されているのに、ネットにつながらなかった。原因はさっぱりわからなかった。

結局、セブンイレブンで旅行者用SIMカードを買って交換した。
こちらは特に問題なく使用できた。

便利グッズ

まず、旅行はなにかと歩く。幼稚園児を連れての旅行である、「もう歩きたくな~い」は容易に想定される。
シンガポールは常に30度前後、抱っこ抱っこは私も勘弁である。そこでこれである。

空港内、町中と水平移動時はすべて下の子をのっけて運んだ、なんて軽いんだ!
あまりに便利なうえ、色もファンシーでかわいい。
MBSでオーストラリア人ぽいお姉さんに「ウチも同じくらいの子がいるの、それなんて商品なの?」と声を掛けられるくらいだった。

次はこれ。子供の何かとばっちくなってしまった服、トランクに入れたくないですよね。

別項で記載するが、吐しゃ物のついた服を洗濯出来て、トランク内が臭くならずに済んだのでよかった。子連れなら便利だと思う。

後はビニール袋、粉のアクエリアス、正露丸など。

現金

基本カード社会なのであんまりいらない(理想)。
前の旅行で余った、100S$弱があったのでそれを持って行った。
後述するアクシデントのため日本円から2万円ほど現地で両替する羽目になったが、中心部にはいろんなところに両替屋、もしくは両替機があるので日本円で持っていっても困らなかった。というか、日本で替えていくとレートがかなり悪いようなので、お勧めしない。

アクティビティ

旅程はおおまかに決めていたが、入場チケットなどで個数制限があるもの以外は支払いをしないことにした。これはいつ子供が体調を壊すかわからないからであったが、想定以上に予定が狂ったので、本当にいい判断だったと思っている。

事前に予約して支払いをしたのは、シンガポール動物園のBreakfast in the Wild、朝一の動物園でビュッフェを食べている横にオランウータンが来て写真を撮れるというものである。これはめちゃくちゃよかった。食べ物はともかく、記念にはなった。

あとは、そこからのFeeding。
象さんをえらんだけど、とてもよかった。

以上である。
イベントの日の動物園の入場料すら払わずに出発した。
想定していたスケジュールは以下のようになっている。日本でチケット等を準備したものには★をつけてある。あとで検索しやすいよう小見出しを挟ませていただく。
(一応飛行機の便とかがあいまいになるように時間をぼかしている。)

予定表

大体のスケジュール

4,シンガポールへ出発!

出発前

今回個人的に楽しみだったのが、ANA国際線ラウンジである。このあたりの食事が全部タダ。とってもおいしかった。

名物カレー
ラーメンは作ってくれます

子供たちもジュースが好きなだけ飲めるということでにっこにこである。乗る前から不機嫌だと困るからね。チェックインは今どきはネットでできる、荷物預け用のタグだけ機械で発行、そのまま自動荷物預けだった。窓口にならんだあの苦労は今や昔である。ちなみに国際線もSFCのプライオリティタグをつけてくれた。荷物が最初に出てくるのは本当に便利なので、これだけでSFCを取ったかいがあるというものだ。


入国

シンガポールはもともと入国審査にストレスのない国であったが、いつのまにか完全自動ゲートで入れるようになっていた。小さい子供がいなければ自動ゲートに案内され、画面の通りにパスポート読み取り、写真撮影、硝子盤に指紋を登録して入場できていた。アルファベットも読めないとかでなければ秒で入国できそうである。
子供がいると、カメラや硝子盤に届かないということで、脇にあるSpecial Counterに案内される。子供も含めて順番にやって、特に何を質問されるわけでもなく通過した。
係の兄ちゃんは実に気がいい方で、子供たちが指紋取るときは「オヤユビ!」と言って促してくれた、スゴイ!
今年中に家族連れも自動ゲートで行けるようになるらしい。便利~。
ただ悲しいことにパスポートへの入国スタンプは無くなってしまったようだった。
入国後比較的すぐ、SG Arrival Cardに登録したメールアドレスに入国した旨のメールが来る。これは必要になるのでとっておく。
カジノに行く人は必要だし、自分はMBSチェックインのときに全員分みせてと言われた。(カジノ併設だからかな?)

5,Singapore!!

Day1

ANAはT2に到着する。渡り廊下を歩くと、最近できたJEWELというショッピングセンターにアクセスできる。
国外で数少ないポケモンセンターがあるということで、まずはそこに子供たちを連れて行った。
当初は限定グッズがいっぱいあったようだが、現在はSINワッペンのピカチュウ人形がメインだった。子供たちは大喜びなので良しとする。

SINワッペン
♂♀判別可能!細かい!

市内への移動はMRTかタクシーかだが、この時はMRTを使った。
窓口が空いてそうな時間だったので、子供用のカードを準備しておこうと思ったからだ。
7歳以上は残念ながら大人と同じ料金で、さすがにクレジットカードを持たすわけにはいかないので、Ez-Linkカード(日本のSuica的なもの)を購入した。子供用絵柄のものが自販機で売っていた。
6歳未満はChild Concession Cardを使用する。駅の窓口に行ってパスポートを提示すると、タダ乗りできるカードがもらえる。抱っこ紐使用の小さい子はいらないという記事も見かけるが、下の子は歩いて改札機タッチできるレベルなのでカードをいただくことにした(上の子のカードの絵柄が熊のプーさんで、下の子もカードがほしいとごねたのでよかった・・・。ちなみに謎の動物柄でした)。

Day1といってもホテルに着くころにはすでに夜、パンパシに到着。大きいベッド二つで広々である。

部屋からの眺め。左からGardens by the Bay、MBS、マンダリンオリエンタル、
手前が接続しているショッピングセンターのMarina Squareである


比較的大きなホテルが多かったのでチェックイン時にクレジットカードでデポジットを取られた。大体3-400S$、ネット上では1泊分の料金と書いているところもある。
レシートにはPre-authと書いてある。これはホテル内でツケで払った場合はここから引かれるし、そうでなければそのまま返還(というか、クレカ上は払ったことにもなっていなかった)されるので安心していい。

前述の通り旅程は大まかに決めていたが、チケットの手配などは行っていない。子供たちが寝てから妻と計画を話して、チケットを準備する予定であった。ユニバーサルスタジオシンガポール(USS)は雨が降るとすべてのアトラクションが止まってしまうようだったので、予報見てからにしようと話をしていた。
子供たちが寝て安心したのもつかの間、事件は起こったのである。

画像はイメージです

上の子はケトン血性嘔吐症持ちで、唐突に吐くことがあった。今回は食事は問題なかったので、おそらく歩きすぎたのかもしれない。一度発症すると水を飲むなり吐いてしまうので、めちゃくちゃ大変である。
幸いシーツは一瞬ではがしたので、下までは染みずにすんで、あとはバスタオルを総動員して寝かせた。夜通し看病となりとてもUSSに行ける状況ではなくなってしまった。
ちなみにシーツは、「子供が吐いちゃったから、剥がしてまとめておいたよ」的なお手紙とチップをつけて部屋の隅に置いておいた。スマイルマークで返してくれてよかった・・・。

Day 2

実質Singapore1日目、朝から全員グロッキーである。
この日は体力回復に充てることになり、現時点では元気な下の子とプールに入りに行った。
パンパシのプールは円形で、半分が大人用の深いプール、半分は子供用の浅いプールである。子供用プール脇すぐにパラソルベンチがありすぐ近くで見ていられる。
MBSと違い比較的すいていて、まったりバカンスの白人がほとんどである。
のんびりするならおすすめ。

手前が子供プール

ホテルのお兄さんが果物スティックを無料で配っていて、下の子はそれもちゃっかりもらっている。やるねぇ(笑)

Day 3

この日はBreakfast in the wildに参加するため朝から動物園に行く必要がある。
上の子の体調はぼちぼちで予定を決行、さらに可能であればこの日にNight Safariも行ってしまうことにした。
我々夫婦ではなんどもNight Safariに行っていて、動物園閉園からNight Safariが開くまで待つのは微妙に時間があるのを知っていた。現地で待つのは子供たちは体力が持たないと思った。ちなみにこの空き時間、以前は火吹きショーをやっていたのだが、COVID下でさすがに口から油を吹き出すわけにはいかないのか中止になっていた、これも残念。

動物園は8:30に開館する、ほぼ8時ちょうどにホテルからGrab Familyに乗って、8:30に到着した、47S$。入場してすぐのAh Meng RestaurantでBreakfast in the wildに参加した。会場一番乗りで、お姉さんが「9時に開くから待ってて」と言っていた。トイレを済ませていたら2組来て、3番目に並んだ。動物がいる側のテーブルから順に案内されるので、食べているところと合わせて動物の写真を撮りたければ早くいくのがいいと思う。
ただ、お触りタイム&近くで撮影タイムが設定されるのでそれで満足ということであればぎりぎり到着でいい気がした。
食事は可もなく不可もなく。普通のビュッフェ+現地ご飯といった感じ。
オランウータンとの写真撮影がメインで、日替わりで小動物が連れてこられて近くで見れたり触れたりする。今回は白いパイソンがお触りできた。

このくらいの距離感です

そのあとは、園内のフリートラムを駆使しながら、見たい動物を中心にまわった。当たり前だが屋外なので暑い。朝から30℃である。
事前に子供たちが見たいものを決めさせておいたが、それで十分だった。全部見て歩くのは小さい子連れは厳しいと思う。一応レンタルで子供用トロッコみたいのもある、親が頑張るなら・・・。
11:30に飼育員の象のFeedingショー、続いて45分からチケット持っている人の餌やりタイムとなる。
象は鼻をのばしてとってくれるので、顔が近くないから下の子も怖がらずにあげられていた。怖がるだろうから、自分もやれるかなと考えていたが甘かったね。

お鼻が長いのね

現地ではしきりに「ここではチケット売ってないから」と注意していたので、事前に買っておくべき。チケットは回毎に枚数制限がある。自分は紙でプリントしたものを持って行ったし周りの外人ニキ(そもそも自分も外人か・・・)たちもそうであったが、スタッフさんに回収されたので紙でもっていった方がいいのかもしれない。チケットと引き換えに番号札をもらって、順番に餌の入った籠をもらう仕組み。Feedingは他に白サイ、キリン、亀などがある。サイとかは小さい子怖そうじゃないかなー。

終了後は入り口まで戻って、おやつがてらアイスを食べて涼んだのち、River Safariへ。
中ほどに目玉のパンダ館がある。涼しい建物内なのでずっと見ていられる!

このような感じで上から見下ろす
時間制限もないのでゆっくり見られる
正面からの写真がなかった…

本当はRiver Safariの後半はまだ見たことがなかったので行きたかったが、夜のことを考えてここで一度ホテルに戻った。メータータクシーで25S$程。動物園のタクシープールで数分待ったらすぐ来た。

体力回復のため、昼寝、夜ご飯をたべて、18時過ぎにタクシーで再度動物園へ。
Night Safariは、以前は日本語で解説してくれるトラムがあったのだが、なくなってしまったようだった。J〇Bのような日本の旅行会社を通すと貸し切りで乗れるらしいが・・・。あまり価値を感じないのでそのまま通常トラムに乗った。列の前後が日本人だったし、おそらく卒業旅行風の大学生ぐらいのグループがはしゃいでいたり、Night Safariが一番日本人密度が高い気がした(笑)。
暗いので下の子が怖がったらどうしようかと思っていたが、杞憂だった。柵などがなく、トラムの近くに動物がいることもありよく見えたのか、終始ご機嫌であった。
トラムにのったあとは、元気があれば各トレイルをまわると色々見ることができる。今回は入り口近くにいる、子供たちがどうしても見たいというスナドリネコをゆっくり観察して終了。

子供達、ぼのぼのにはまってるんです

あまり遅くまでいるとタクシーが捕まらないこともあるようだが、20時そこそこであればタクシープールから余裕で乗れた。無事動物園を一日で制覇したのであるが、この夜下の子と妻が嘔吐した、おいー(苦笑)。

Day4

この日はパンパシのホテル内のビュッフェで朝ごはんだった。結構お高いが、各国の食事がおいしく味わえる、その中でも日本食がたべられるというのがある意味メリットで、この日は白飯、みそ汁、から揚げが並んでいた。ところで蕎麦なくなっちゃったのー!?
ちなみに、上の子はすっかり元気になっていたが、上述の二人はグロッキーで先行き不安であった。
本日は朝のうちに、ホテルから徒歩圏内のマーライオンへ行って写真を撮る予定であった。一応ね、やっとかないと。
やはり下の子は本調子でなく、写真とった帰りにも吐いてしまった。

そのあと昼までホテルでゆっくりしたのち、MBSに移動する。MRTの駅ができていたので、それで移動した。下の子は車酔いするので、タクシーが怖いとごねたせいでもある。
アーリーチェックインできなかったら、荷物を預けて買い物に行こうと思っていたが、余裕でチェックインしてもらえた。
フロントのお姉さんは日本好きらしく、何度も来日していると言っていた。疑問だったのは一番良かったのが沖縄と言っていたこと、それここ(シンガポール)と大して変わらなくない!?

閑話休題。チェックインさえしてしまえば、インフィニティプールに入れるようになる。入り口で大人だけカードをかざして入場する。
私たちはタワー3であったが、どのタワーに宿泊しても屋上のプールでつながっている。タワー3側はクラブがあったり、大人専用プールだったりするので、タワー1側に移動。一番端っこに子供用の膝高プールがある。
子供も通常プールに入れるのだが、小さい子はライフジャケットをつけてくれと言われた。浮き輪は子供用プールだけだそうだ。
上の子は泳げるので楽しんでいた。
夜はラサプーラでごはん。

体調不良の二人をおいて、上の子と二人で食べに行った。実はこれがこの旅初めてのフードコートごはん。やっとありつけたよチキンライスで、めっちゃおいしかった。

見た目に華は無いがうまい

16時半ころ行ったので比較的容易に座れたが、その時点ですでに結構混んでいて熾烈な座席争いが繰り広げられていた。18時過ぎると本当に大変なようだった。
上の子のご飯を買って座って、自分のを買いに行っている間に、上の子の向かいの席をとろうとした人がいたようだが、周りの人たちが「この子のお父さんがいるから」と守ってくれたと後で聞いた。
このあたりの民度の高さはMBSだからなのかわからないが、ありがたい限りだ。自分も席ひとつひとつにエコバックとか置いておくべきだったなと反省した。

お部屋はマリーナ側だったので、20時過ぎに開催される光のショーも部屋から見ることができた。

正面はマーライオンパーク
水と光のショーSPECTRA

タワー3からほど近いThe Shopsにはスーパーマーケットがある。

軽食から、お土産まで何でもそろうので便利だった。体調不良組はカットフルーツを買って食べていた。
ここに限らず現地スーパーに言えることだが、なぜか日本のお菓子や、フルーツなどが多く売られていた。

Day5

当初の予定では、MBSのプールサイドでゆっくりプランであったが、この日はUSSに再チャレンジすることにした。
幸いにも全員の体調がよくなっていた。
朝は、ルームダイニングを利用した。アプリや部屋のテレビから注文出来て、超便利であった。
以前MBSのビュッフェを利用したことがあったが、通路の横にあり落ち着かないし、パンパシやマンダリンほどよくなかったので、今回は使わなかった。ルームサービスは高いイメージがあったが、ビュッフェがかなり高めなので、お得に感じた。

ホテルの1Fにはタクシープールがあって、上述したが待たずに乗れた。
USSがあるセントーサ島まで、15S$ほど。MRTなどで行くと各人に入島料がかかったはずなので、タクシーのほうがだいぶお得だと思う。ただ、Drop Pointがカジノ前なので、Adventure Cove Waterpark行きたい人とかは不便なのかな?
USSに行きたい人はこちらの方のブログが参考になると思う。

USSは、USJや日本のディズニーランドを思い描いていくと拍子抜けするぐらい狭い。レゴランドくらいじゃないかな?その代わり、そこまで並ばずに乗れるし、土日でなければファストパスは不要な印象である。
人気のアトラクションは大体身長制限があり、上の子が乗りたかったジュラシックパークのラピッドアドベンチャーは107cm無いと乗れないのであった。私と下の子はフードコートでジュースを飲みながらお留守番した。妻の話だと、直前まで並んだのに身長は結構厳しく取られるみたいで乗せてもらえない家族がいたようだった。要注意。

シュレックの3D(4D?なにそれ)映画はあんまり怖い要素もなく、下の子もきゃっきゃしながら見ていた。

あと、ウォーターワールドも映画はひどいが、ショーは面白いのでおすすめ。子供たちはストーリーは聞き取れてないと思うけど、アクションに釘付けだった。ぜひ前のほうに座ってほしい(水浸しになります)。

お土産は好きなものを買っていいことにした。ジュラシックパーク30周年記念で、同グッズが30%引きというバーゲンセールだったので、自分用にでっかいマグカップ買った。

昼過ぎまで遊んで(営業は20時までだが、小さい子連れではやっぱり厳しいと思う、ここもほぼ屋外なので・・・)、MRTでオーチャードに出た。
子供がもう少し大きくなれば、ここでハイティーなどの選択肢があるのかもしれない。
今回はお土産と、アイオンオーチャードで夕飯を調達してさっさと帰宅した。

日本人御用達のお土産屋さん、メリッサである。
店内はすべて日本語表記、店員さんも日本語でOKで安心だ。
以前よりこじんまりしたが、カトンにいかないと手に入らない、プラナカン雑貨が充実していた。よくコロナ渦を耐えきってくれたと思う。
私も職場に配るお土産を調達した。

夜は、インフィニティープールにもう一度みんなで行った。
プールにいた日本人家族が、子供「明日の予定はー?」、父「●●ちゃんの体調次第だからなー」みたいな会話をしていたので、どこも一緒だなと思った。

Day6

最終日。フライトが比較的早いので、もったいないがMBSを早朝に出発。
タクシーは嫌と下の子が言っているので、MRTでチャンギ空港に戻った。
羽田よりもたくさんチェックイン装置があって、ほぼ待たずにチェックイン(プリンターがないので帰りは現地でチェックインした)、荷物預けをした。こちらも全部機械で自分でやる感じ。
出国カウンターもほぼ顔パスで、自分はゲートで写真と指紋だけとられた。
トランジットエリア内のStraits Food Villageで朝食をとった。フードコートなのに、いろいろな店の注文を一つの注文端末で処理出来て便利。その後各店から番号で呼び出される。あっという間に出てきたし、急いでいるときもいいかも。
子供たちはラーメンを、自分はチキンライス、妻はここにきて最後の挑戦と肉骨茶を選択していた。

さらに余った現金を処理しようと、トランジットエリアのTWG Teaで適当に紅茶を購入した。
チャンギのトランジットエリアは充実していると聞いていたけれど、テレビにもでていたクッキー屋さんのOld Seng Choongはじめたくさんのお菓子屋や、ブランド系など有名どころがそろっていた。また搭乗券提示で免税されるので、手荷物が増えることを除けばお土産をここまで買わずに引っ張るのも手だなと思った。

Old Seng choongのクッキー
私はMBSで買いました。
美味しいし、缶がお洒落


ちなみにここでは、手荷物検査は飛行機に乗る直前にある。日本とは順番が違うので搭乗ぎりぎりにゲートに行かないように注意だ。

最後にシンガポール航空お抱えの、クリスフライヤーゴールドラウンジで休憩。ANA含む、スターアライアンスゴールド以上の会員ランクがあれば入れる。自分は搭乗券に番号が紐づいていたが、家族カードの妻の番号が紐づいていなくてラウンジカードの提示(受付の方は番号だけあればいいと言っていたが)が必要だったので、やっぱり持っていく方がいいと思った。

ビール好きな方、Tiger beerありましたよ
謎の食事
名前を見てもよくわからん


ちなみにゴールドというとすごそうに見えるが、同社の上のレベルのラウンジはシルバーラウンジらしい。もちろんウチは対象外。

帰りの便には結構日本人以外も乗っていて、昔ながらの紙が配られていた。
日本の入国(帰国)はアプリはないが、検疫など事前に申告できるサイトがあり、最終的にQRコードがでてくる。
なんかよくわかんないけど、同行者分も登録しておいたら、自分のQR提示だけで全員通れた。
これがあれば、何も書かずすむのでやっておいた方がいい。

6,旅行中のトラブルについて

1,クレジットカード認証問題

シンガポールに着いて、動物園やUSSの入場チケットを公式ホームページで決済しようとしたらはじかれた。Grabのアプリも同様であった。なのに店頭では問題なく決済できた。
動物園はBreakfast in the wildなど日本で事前決済したものは同じページから同じカードでできていた。
メインで使用したVISAだけでなく、その他のVISA、マスターいづれもダメ。
日本のカードを日本で使う分にはOKだけど、シンガポール国内IPで使うと弾かれるとかあるのか?
上記の通り予定を変更したため、現地サイトでチケットを決済できず本当に困った。最終的には楽天トラベル、KKDayの旅行代理店ページで入場チケット代理手配してくれるところを探してお願いした(これらはネット経由でカードで決済出来た、さっぱりわからん)。大手代理店は法外な値段を取っていたが、この辺りはお駄賃くらいの手数料で代行してもらえたので助かった。

ちなみに探したけれどどこにも書いていないかったのだが、シンガポール動物園、USSともに入場ゲート前にチケット販売端末が置いてあった。もう有人チケット窓口みたいものはなくなっていた。最悪ここで購入もできそうではあったが、特に動物園はただのタブレットみたいものであったし、公式ホームぺージが表示されるだけであれば、結局弾かれたかもしれない。そもそもそんな端末にカード番号を入力したくないし・・・。

あと、EZ-Linkカードチャージ(現地ではTop Up)もクレジットカード決済がはじかれた。駅員さんによるとシンガポールのクレジットカードじゃないとだめだよって言っていた。
他のブログではできるって書いているところもあって、よくわからない。

日本のカードの信用がないみたいなことも書いている人がいたし(真偽不明)、結構肝を冷やした。

それとは別に、一度VISAが店頭でも使用できなくなって、カードの残高とかを確認できるアカウントページもエラーが出たタイミングがあった。さすがにカードデスクに問い合わせたら3日かかるとか言われて、そんなんもう帰国してるわ!って返したらなんとか明日までに電話しますと言われた。翌日なぜかLineで下記のような文面が送られてきて、認証したらまた使えるようになった。
Lineでこんな大事なことを済ませないでほしい、セキュリティ意識下振れすぎだろう。上記の件とあわせて、かなり不信感が沸いた。

Lineを不正利用の確認に使うとは…

メインのVISAは使えない、マスターはあるけどタッチ決済対応前のカード(これは自分のせい、更新してから来るべきだった)、JCBは限られたお店でしか使えない、海外キャッシングもJCBは不可ということで、なぜか金策に頭を悩ませなければいけない旅になってしまった。日本円でも多少の現金を持って行っていてよかったと思った。

2,子供の体調

想定はしていたものの、やはり何が起こるかわからないのが子供である。
可能な限りフレキシブルにした結果、(クレジットカード決済でケチがついたものの)なんとか行きたいところは回れたし、金銭的にも損をせずにすんだ。
動物園はある程度スパンをもって使用できるので、事前に買っておいてもよかったかな、コンボチケットなどの兼ね合いもあるので難しいけれど。

赤字が変更されたところ

なんとなく何もない日が多くてもったいないと思われるかもしれないが、体調不良を引きずって動いても楽しめないし、なんならさらに体調悪化するリスクもあるわけなので、これくらいの余裕があってよかったと思う。
もともと詰め込み観光が嫌いで自分で組んでいるというのもあるのですがね。
なんなら、もっとプールサイドでぼーっとする時間が欲しいとおもっていたが、子連れでは高望みが過ぎた。シンガポールスリング飲みたかったのにー。

7,まとめ

いかがであっただろうか。
個人旅行にトラブルはつきものではあるのだが、子供がいると一気に懸念事項が増えて忙殺された。
それでも、自分も小学生のころ一度だけ海外旅行に連れて行ってもらって、その後の勉強のモチベーションになったりもしたので、子供たちも何か感じてくれたらいいなと思っている。
早くも妻は再訪にむけて、考えを巡らせているようだ。
私もまた馬車馬のように働かねばならず、ここで筆をおきたいと思う。
読んでくださった方、ありがとう。もしなにか気になることがあればDMいただければ、わかる範囲で答えます。

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