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逆転の発想で見えてくるものもある

ビジネス書などで、無駄な会議を避けようとか、俯瞰した発想を

なんて良く書いているのを見かけます。

私は基本的にそうしたビジネス書と呼ばれる本は一切読まない、まぁたまに買ったとしてもパラパラとめくって終わり・・・みたいな感じです。
個人的にこうしたビジネス書と呼ばれる本を読まないのは、内容としては非常に薄いと感じるからです。

本質を突くところまで言っていない、いわば小手先のテクニックで終わっている場合が殆どだったりするからです。

まぁ、そう言っていても時々すごく良い本に出合う場合があり、その場合は何度も何度も読み返したりもします。

私の場合は以前にも書きましたが、得る情報の多くを古典に求めています。
日本の古典と言うか昭和時代の伝記であったり文学であったり、さらに17世紀・18世紀の外国文学やその他の思想、哲学の本等です。
正直すっと頭に入ってこないことも多いです、でもそうしたことを読み続けることで物事の本質が見えて来るようになってきました。

ここで最も大事なことは何か・・・みたいな。

先日は、プラトン著のパイドン(魂の不死について)を読み終えました。
本自体は、さほど厚みのあるものでもないのですが、読み進めていくと深いなぁというか、じわっと心に入ってくるそんなものがあるんですね。

そうして多くの古典等を読み続けていくうちに知らずしらずのうちに自分の中で色々な化学反応が起こっているんでしょうね。
気が付くと自分でも驚くような発想をしている時があります。

それはどんな時かって?

それは、例えば自分が何かしたいときにその真逆に自分の立ち位置をおくことで発想することなんです。

例えば、右側に立って物事を考える場合、敢えて左側の観点から立って考えてみる。
そうすると、左側で立って考える人の感覚がよくわかるんですね。

よく、右翼左翼と言う言い方をしますので、あえて左右と言う言い方をしましたが、これは上下に置換えても良いんです。

平社員から見たらこんな風にして欲しいと思う、でも自分が経営者だったらどうだろうかと次に考える。

給料を上げて欲しい、休みも沢山欲しい・・・それを紙に書き出してみて、今度は自分が経営者になったらどうかと考えてみる。
経営者も色々な人が有って、自分の収入は最大に、分配する収入は最低にと言う人もいれば、その逆もあるかもしれません。

あなたは、給料を上げて欲しいというイメージをしました、そして今度は、自分が仮に社長になったらそんな社員にどう振る舞えばいいでしょうか。
会社の内部留保や、自身の取り分を減らしてまで部下に給料を沢山払いたいでしょうか。
正直に考えてくださいね。

毎日殆ど仕事しなくても、言わば遊んでいる時間ばかりで時間が来たら帰ってしまうような人にもたくさんのお金を自分の収入を減らして渡したいでしょうか。

嫌ですよね。
むしろ、頑張っている人には報いてあげたいと思いますよね。
そう考えたとき、平社員の自分はどうすればたくさんの報酬を得られるか。
自ずと判りますよね。

同じように左翼な人に発想の場合あえて自分も左翼の発想に染まってみる。そうすると彼らの主張がすっと頭に入ってくるんです。
なるほど、彼らの考え方ではこうなるんだなぁと・・・。
でも、それを右寄りの思想で改めて考えてみると・・・やっぱり駄目だ接点がないという場合もありますよね。笑

でも、そんな風に敢えて自分の発想を逆転させてみることで今まで自分の中では見えてこなかったものが見えてくるのではないでしょうか。

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