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お米重いもんね。|映画「もっと超越した所へ。」感想
ずいぶん寒くなってきました。秋ってこんな寒かったっけ?鍋が美味しい気温です。今日も元気に爆食しました。
映画「もっと超越したところへ。」
見て参りました。期待の斜め上、超越してきました。いや〜〜〜素晴らしかった。あまりにも素晴らしかったので忘れないうちにあれこれ書いちゃいます。
ネタバレしますので、まだ見ていない方は逃げてください、そしてそのまま映画館へ!急げ!
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“クズ男に沼る4人の女性
ブチ切れ&ブチ上がりの恋愛バトル!”
フライヤーに書いてある通り。それ以上の説明できん。「沼」とか「ブチ上がり」とか、軽率に使う広告嫌いなんですけど、これはもうしょうがない。だって本当なんだもの。
劇中に出てくるクズ男達、クズはクズでも、どのように、どんなところがクズなのか、私なりに考えてみました。クズって何回言うねん。
キャラ説明は、公式ホームページから拝借。
①ヒモストリーマー 朝井怜人
我らが菊池風磨パイセン。クズの菊池風磨なんて見るしかねぇよ。怜人くんですが、久しぶりに再会したと思いきや秒速で女の家に転がり込んできたヒモ。バンドマン志望ってなんですか、バンドマンですらないんですか。
クズポイント①
自分の都合の良いように女を支配したくて、女の弱みに漬け込んで、女が欲しい言葉や行動を的確に提供してくるところ。
とにかく言葉巧み。ホストになればいいじゃん、儲かるよ。菊池じゃん。ほぼ菊池。「キティちゃんみたいだね」じゃねぇんだよ。勘弁して。
クズポイント②
金や女関係にだらしないところ。
ヒモのくせに「〜買ってあげる」「〜してあげる」と、やたら恩着せがましいなと思っていたら、なんと元カノから毎月振り込まれる金で生活していたことが発覚。そりゃ(前田)敦子キレるわ。養うってことは、自分で働いた金で何かをしてあげるってことだよ!みたいな(うる覚え)敦子の台詞、かっこよかった。
怜人くんはいわゆる典型的なクズなんじゃないかと。きっと今までに数多の女達が、こういうタイプの男に沼っては傷付いてを繰り返しているんだろう。そして歴史は繰り返す。恐ろしや。
②ノリで生きるフリーター 万城目泰造
すげえ名前だな。OKAMOTO’Sのドラマー、オカモトレイジさんです。チャットモンチー最後のMステでシャングリラ叩いてたの、泣けたな。
映画では彼の生活は細かく描かれていなくてよくわからなかったけど、とりあえずフリーター。ちゃんと働いてるだけ偉い(怜人くんのせいで基準が著しく低下)。
彼のクズポイントは、相手の気持ちを考えられないところ。
自分のことで手一杯で相手を気遣えず、無意識のうちに相手を傷付ける発言をしてしまう。いるよねこういうヤツ。でも自覚はあるみたいだから偉い。
彼に関しては、バカなだけで、基本良いヤツだと思います。ちゃんと説明したらわかってくれそうだし、改善の余地あり。
「グリルズ、捨てないでね」が、個人的に一番グッときました。
③落ちぶれた俳優 飯島慎太郎
こいつほんと嫌い。良いところ無くね?普通に無理じゃね?(既にブチ切れ)
クズポイント①
風俗嬢を、女を下に見過ぎなところ。
「風俗嬢のくせに」とか「バカな風俗嬢にわかるわけない」とか何様?風俗も立派な仕事ですけど?ちゃんと働いて稼いで子供育ててんですけど?てか誰のおかげでお前気持ちよくなれてると思ってんだよ?文句あんなら自分でどうにかしろよは???(これ以上はやめなさい私)
クズポイント②
彼女の仕事の成功を喜べないところ。
プライドばかり高くて、妬んで僻んでみっともないったらありゃしない。男の嫉妬ほど醜いものはないわよ。とにかく女舐めすぎ。絶対パワハラとかモラハラする。てかしてる。
けちょんけちょんに言いましたが…。
素直にはなれないけど、それでも自分を認めてほしい、わかってほしいと思っているのが滲み出ているところとか、なんやかんや言いながらも店に通ってくれて、自分を必要としてくれているところとかに惹かれるんでしょうかね。知らんけど。
でも、必死で働いて一人で子育てしている彼女みたいな、しっかり者の姉御肌系女子はこういうのに弱いのかもしれんな…。知らんけど…。
④あざと可愛いボンボン 星川富
まず、彼はオカマです。それを知りながらも、彼女は彼に好意を寄せています。
彼のクズポイントは、相手が自分に好意を寄せていることをわかっていながら、その気持ちに漬け込んで甘えてくるところ。
好かれているからこその余裕で、必要以上に接近したり、わかりやすく特別扱いする。しかも彼の場合、言い方悪いかもしれませんが、どうやっても乗り越えられないジェンダーの壁を突き付けてくるし、彼もそれをわかった上での距離感な気がするから、余計タチが悪い。気分悪くしてしまった方いらしたらごめんなさい。でも私は彼に対して、そう感じてしまいました。
彼、さほど悪いヤツじゃないんじゃ?と思って見ていましたが、あからさまなクズじゃないからこそ、ばっさり切り捨て切れず、好きな気持ちが勝って、許してしまい離れられない…このタイプ、もしかしたら一番厄介かもしれない。
そんな感じで様々なクズ男に沼った女達。でも、確かに相手はクズだけど、自分にも悪いところはある。完璧な人間なんていない。
映画版SEX AND THE CITYで、唇についたカプチーノの泡を見て、スティーブに会いに行ったミランダを思い出しました。相手の粗探しばかりしてしまうけど、相手からしたら、自分は欠点だらけ。お互いを認め合って、寄り添って生きていくしかないのです。
関係を終わらせてしまうだけでは何も解決しないのでは?また同じことを繰り返してしまうだけなのでは?
ここから女達の、どんでん返しが始まります。どんでん返しというか、捻じ曲げるというか、とにかくみんな頭悪い。狂ってる。でもそれこそが人間で、その人間臭さが愛おしい。
米は重い。男がいれば持ってくれる。だから近くに置いておきたい。でもいいじゃん、もう理由なんて。だって好きなんだもん。それだけでよくない?
想像以上の爽快なフィナーレ。
しかもエンディングはaiko。最高。大好き。
是非劇場でぶっ飛んでください。
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