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【雑記】選択肢は、4つまで──ニッポン婚活サバイバル


◆選択肢が多い自由は、幸福に結びつかない


出典を忘れてしまったのだが、以前「人間は選択肢が5以上になると、幸福度が下がる」という心理学か行動科学の研究結果を、どこかの科学雑誌で見た覚えがある。

つまり、人間は選択肢が多すぎると迷い、苦しむ。
だから、選択肢は4つ以下がちょうどいい、という訳だ。

僕は、ある種の人々にとっては、自由であることは必ずしも幸せではないと思っていたのだが、それが科学的な研究成果で裏打ちされて、「やはり」と思ったのである。

そこから派生して考えたのが、「だったら、未婚率が上がって、出生率が下がるのは、当然だよね」ということだ。

婚活 ──、特にマッチングアプリを使った、婚活の話である。

選択肢が5つ以上で人間は迷い、幸福度が下がる──。
ならば、マッチングアプリ婚活、無理じゃね? と思うのである。

婚活アプリ


◆カタログの数が多すぎる


マッチングアプリで、条件を絞って検索しても、表示される異性の数は膨大である。

最初は、「これぞ!」という人を探すのだが、それでもかなりの数である。

そういう人は、当然、競争率も高いのであって、心のこもったメッセージを送っても、ほとんど返ってこない。全くの無反応なら、「見ていないのだ」と言い訳できるが、自分のプロフィールに足跡がついているのに返事がないと、軽く心に棘がささるものである。

所詮、「棘」ではあるのだが、それが20も30も続くと、ある程度の傷になって、すっかりやさぐれてくる。

その後、順々にレベルと落とし、ついには「生理的に無理じゃない」というラインまで落ちて、探すことになる。

もちろん対象者は膨大だし、ときめかないこと、このうえない。

そのうち、私は、何をやっているのだろう、と自問自答しだす。

こんなカタログをペラペラめくって、愛し合える人に出会えるのだろうか。
大体、カタログの数が多すぎる! となるのである。

女性の写真_photoAC


◆「強制力」も悪くない


今回は、婚活アプリを例にとったが、選択肢が多すぎる不幸というのは、概ね同じではないだろうか。
選択肢が少ないからこそ「本気になる」「真剣に選ぶ」ということもある

便利すぎる時代は、婚活や恋愛にとっては、マイナスに働いているように思えてならない。

「街を歩くと素敵な人がいるのに、自分の周りにはいない」と嘆きながらも、自分の周りの限られた選択肢のなかで、恋をして、結ばれて、結婚して、というのも乙なもののように思える。

膨大なカタログのなかで、埋もれるよりも。

いっそのこそ、適齢期の未婚の男女は、強制的にクジ引きで4人を選び、「このなかで結婚する努力義務を課す」法律を作ったりしたらどうだろうか。「半年まで、かつ2回までの離婚は、戸籍上の離婚としない。財産分与等の義務もない」という付帯条項付きで。

法律名は、「少子化対策のための婚姻ガチャ法案」とか、笑笑。

ちなみに、僕は婚活アプリの使用経験はなく、上記の話の材料は、婚外恋愛の相手探しのマッチングアプリ経験である(もちろん、既婚であることはプロフに書いてある)。え? 真剣な婚活と一緒にするな?? 
スミマセン。。

結婚_photoAC


※写真はすべて、イラストACの無料素材です。

ネットで検索したら「ネット乞食」という言葉に出くわしました。酷いこと言う人、いるなー。でも、歴史とたどれば、あらゆる「芸」は元々「乞食」と同根でした。サーカス、演芸、文芸、画芸しかりです。つまり、クリエイトとは……、あ、字数が! 皆様のお心付け……ください(笑) 活動のさらなる飛