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EP3 【scene 1】コールドスリープ

人類は滅びる。



地球は人類が生きるにはもはや適していない場所になっていた。

環境破壊と自然災害により、人間の生存に必要な資源が枯渇し、食糧不足と疾病が蔓延した。

人類は、他の惑星で生きることを余儀なくされた。

そこでAIを備えたアンドロイドが、人間の代わりにロケットを操縦し、人類が住める惑星を探し求めることになった。


人類は地球のありとあらゆる資源と知識、財産をこのプロジェクトに費やし、膨大な数のロケットが生産された。

その数々のロケットはまるでタンポポの種のように、無数に宇宙に飛び立っていった。

その一つに人間を長期コールドスリープさせて無限の宇宙に旅立っていった宇宙船があった。

その宇宙船には、7人の乗組員が乗り込んでいた。
それぞれが家族や友人と別れ、新しい惑星での未来を夢見ていた。

AIの操縦の下、宇宙船は高速で宇宙を進み、果てしない旅が始まった。
乗客たちはコールドスリープに入り、人工知能が宇宙船を操縦しながら、彼らの目的地を探し続けた。

数100年が過ぎ、宇宙船は多くの星系を通り過ぎ、様々な惑星を発見した。
しかし、どの惑星も人類にとって適した場所ではなかった。
植物や動物が存在せず、大気や気候が人間にとって適していない場所が多かった。

しかし、ある日、AIは目的地にふさわしい惑星を発見した。
大気や気候が地球と似ており、植物や動物も存在していた。
そして、惑星には人間が生活するのに必要な資源が豊富に存在していた。

AIは乗組員たちをコールドスリープから覚めさせ、惑星に着陸させた。
彼らは新しい地球を発見したかのように喜び、感動した。
そして、新しい文明を築くために、再び新たな冒険を始めた。

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