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#ごはん
駅の老舗チェーンのかけそば
とにかく俺は疲れていたし、腹を立てていたし、疲れていたし、疲れていた。胃薬も飲んだし、こういうとき常に飲む漢方薬も飲んだ。効果は覿面で俺はその電話に冷静に出ることができた。「よう十八歳」と彼は言った。畜生。
特別問題のある親子関係だったとは俺自身は思っていないのだが、母子家庭で育ってさほど親子の縁が密接ではない場合、こんなものではないだろうか。縁が密接ではないとはいえ母の友人の紹介でその店で
駅の老舗チェーンのパフェ
「女の子の頭を撫でたらまずいって、ポアロさんいつ覚えたんですか」
「は?」
彼は多重の意味で「は?」と、心から不審そうに言い、俺は若干気持ちがすっとした。そのあと罵倒されるだけだということがわかっていてもだ。
しこうして彼は顔をしかめ、「おまえあてつけがましいよ」と言った。
「百回くらい聞きました」
「そんな言ったっけ」
「バカのふりしたって知りません」
「あのねえ……」
小