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Kiss Mark

かつて運営していた読書会のアカウントにログインしたのはいつぶりでしょうか。勿論、このnoteも最早「お久しぶりです」どころか「はじめまして」の勢いです。

「あっ!ちょっと今忙しいから待ってね~♪」と軽く保留ボタンを押したつもりが、気づけば何年も時が経っていました。今でもすべてが昨日のことのようで、Xの最後の投稿日時を見てぎょっとするばかりです。

そんな感じでしたので、正式な挨拶もなくグダグダと開店休業になってしまったことを改めてお詫び申し上げます。

拙会にご参加下さった皆様や、かつて各地の読書会でお世話になった懐かしい皆様が、変わらずお元気でいらっしゃることを、心から祈っております。一人一人のお顔が、懐かしく浮かびます。愉しい時間に感謝で一杯です。またどこかで遠からずお話できますように!復活に向けて、今はコツコツ力を貯めたいと思います。

さて、実は会を運営することに決めてから、SNS等に自分の言葉を書きあぐねておりました。やはり主催者のカラーや個人的な思想が色濃くSNS上で出てしまうと、参加者様がフラットな気持ちで自由にお話できなくなってしまうのではないかと心配していましたし、どうしても差し支えなく大勢に向けて薄めようとした言葉ばかりを流すことに精一杯でした。もしかすると、その辺りの不自然さに対する葛藤や疲れが、忙しさにかまけてすっかり休眠してしまった理由の一部になっていたのかも知れません。

しかし今回は、一応読書アカウントとしてぽつぽつ再開して調子をもどしていきたいなと思っておりますので、noteももっとお気楽に、自由に投稿をしてみたいと思っています。変わったアメリカの会社での日常ですとか、留学や貿易のこと、そして、できれば読者の方がくすっとくる徒然を、自由に。そして、願わくば読書アカウントの皆様とのちょっとした交流がnoteでもできれば良いなと願っています。あと、私はジャズピアニストで作家の山中千尋さんの大・大・大ファンなので、好き好き日記も多くなるかも知れません。(笑)


さて、最初の読書会close (hold)の挨拶の投稿がなんで「Kiss Mark」なの?と言われてしまいそうですね。今日の徒然は、こちらです。


数日前に鍼灸に行った翌日、腕にまるでパンジーのような鮮やかな青紫色をした綺麗な痣ができていました。少しだけ毛細血管の赤みが浮かんだ中心部分は、まるで花芯のよう。「ァ-タどんだけ強く揉んだねん訴えるわよ」という真っ当な突っ込みはさておき、「う、美しい色…これは自然の奇跡では…」と感動してしまい、恥知らずにも写真に遺そうとした(キチ)のですが、カメラに収めたら魔法の色味は消えちゃった。不思議な色だったな。


そういえば、先日歌舞伎町にある仲間内ゆかりのラーメン屋へ行ったときのことです。

サイドの髪をだらんと縛らず、キスマークをゴリゴリにつけた派手髪の若い女の子が働いていて思わずギョっとしました。昭和から平成初期の昼職のネキ達なら怒りで発狂しそうな姿。しかしここは無法地帯・歌舞伎町。港区ではございません。

しかもこの彼女、仕事も大分怪しいのである。洗い物はさておき、なんとラーメン屋に「ラーメンのお椀がない」と言い出すありさま。

しかし、やはり生き馬の目を抜く世界で生き延びている女将さんのは器はでかいのか、「オワンはないでしゅよ~」とのんきに言っている彼女に対して、あくまでも声を荒げず、ふっと笑って、「〇ちゃん、ほしいな。あると思うよ。」と誘導…。

これが令和のできる上司ってやつ?と軽く眩暈と感動を憶えました。ちなみに女将さん、英語がペラペラです。

耳に金属を100gは装着してそうな彼女が、一体どういう思いで首筋にえげつない赤黒いシミをつけて出勤しているのかは分かりません。彼女の眼には、美しい愛の勲章に映っているのでしょうか。そういえば、かくいう私も施術者のおっちゃんにつけられたらパンジーをまるで美しいタトゥーの様に誇らしく思ったのだから、イマイチ人のことは言えない感覚の持ち主なのかも知れない。


きっとあなたの男に綺麗なパンジーは咲かせられない。

それに、私たちは、女の子にそんなことはしていけない。そうするべきじゃないんだよ。まあ、大半の人が顔が赤くなる様な失敗のひとつやふたつ、しているとは思うけど。

もう次の言葉が紡げなくなった。

そうして腕に咲いた私の花を確認してみると、もう黄色く、赤黒く、無残に枯れていた。


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