科学の社会史(本の感想)

最近読んでいる本の感想です。せっかく時間というリソースを割いているので感想を残すことによって整理し深められればという理由で書きます。

この本は副題にもあるとおりルネサンスから現代までの科学の変遷の歴史を書いた本です。今6割読んでしまいました。歴史でいうと丁度産業革命の時期までです。

まず読んでいて科学と宗教は水と油の関係だと思っていたのですが、最初からそうではなかったというところが意外でした。もちろん現在の科学と宗教の関係は私たちの思っているように水と油の関係であるという認識で概ね間違っていないと思います。しかし現代科学の始まりに当たるルネサンスの頃はそうでもなかったというのがこの本の主張です。ルネサンス期の科学者(この頃はまだ哲学者だったようですが)は神が作った自然を理解することで神を信仰すると考えて自然を探究していたようです。

また、科学の発展が産業革命をもたらしたと思っていたのですが、実はそうでもなくて、むしろ職人と呼ばれる人たちの功績が大きかったようです。
それまでは、教養として・神への信仰として科学を営むのが普通で産業革命の後から科学の産業への応用性が認知され出したみたいです。

これまでにお金に関する歴史についての本を読んでいたこともあるのですが、ある側面から歴史をみるのは新しい発見があって楽しいです!


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