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30日の入院生活

私は1ヶ月間、強い不安感・うつ気分・衝動行為・不眠で10/18〜11/16まで入院していた。

いま振り返れば、たくさんの事があった入院生活だったなぁと思う。短いようで長い1ヶ月だった。

10/18〜10/20(入院1日目〜3日目)
この期間は感染予防のため、個室から出られない3日間を過ごした。暇で暇でしょうがなかった。

でも入院できたことによる安心感も大きかった。

個室から出れないから、家から持ち込んだ本を読みたかったけど、精神系の本は心の安定の妨げになるからという主治医の指示で読む事ができなかった。

入浴もできなくて、本も読めなくて、個室からも出れなくて、制限がかかった生活は、たった3日といえどすごく長かった。

あと、薬が変わった事で、寝つきも良くなって中途覚醒もなくなったのは私の中で大きかった!◎

10/21(入院4日目)
やっと個室から大部屋に移った日。6人部屋だったが、私含め2人しかいなかった。

ホールにも出れるようになったため、入院患者さんと色んな話をした。仲良くなれたとまではいかないが、雑談ができたから良かった。

日中は平穏に過ごしてたが、夜になって衝動性が出てきて、ドアをずっと殴っていた。

最初は、階段のところに座って少しだけ患者さんと話したりしていたが、だんだん自制が効かなくなり、ドアを殴ったりしていた。

夜勤の看護師さんに止められて、当直医の診察を受けた。なんとか隔離は免れたが、その日の夜はずっと衝動性が私を苦しめていた。

10/22(入院5日目)
日中は、昨日に引き続き、患者さんとホールで雑談をした。仲良くなれたのではないだろうか。ずっとホールでお喋りして楽しんでいた。

だが、夜になるとまた衝動性が襲ってきた。
昨日と同じようにドアを蹴ったり殴ったりしていた。夜勤の看護師さんに隔離室まで誘導された。
でも隔離室の中に入りたくなくてしばらく足が止まっていたが、看護師さんの上手い誘導で隔離室に入ってしまった。

連日、ドアを殴る衝動行為が続いているという理由で、その日の当直医の指示で私は隔離になった。

10/23〜10/24(入院6日目〜7日目)
この日から隔離室での生活が始まった。

敷布団とトイレしかない場所で、何も持ち込めず、扉は二重になってて、ナースコールもなく、看護師さんに用事があっても叫ばないと届かない状態だった。

そんな状況に不安だけが募って、泣いたり、ドアを蹴ったり殴ったりしていたが、隣の隔離室に入ってた患者さんと仲良くなって、その子の存在が私の唯一の心の支えとなっていた。

隣の患者さんと仲良くはなれたが、隔離室に入ってる期間はすごく長く感じた。

10/25(入院8日目)
やっと午前中に隔離が解除になった。
隔離が解除になった嬉しさは大きかった。
隣の患者さんに「待ってるね」と伝えて、私はまた大部屋に戻った。

もう隔離室に入るような事は絶対にしないと心に決めた瞬間だった。

10/26〜11/14(入院9日目〜入院28日目)
入院生活を送るにつれて徐々に行動範囲が広くなっていった。入浴も自由にできたり、貴重品の自己管理ができたり、看護師さん同伴で散歩や図書館や売店に行けたり、色んな事ができた。

でも不調の時もあって、何のために入院してるのか分からなくてずっと自問自答を繰り返したり、看護師さんの目の前でシャーペンで自傷したり、ナースステーションにボールペンを投げたり、泣きながら看護師さんに不安を訴えたりしていた日もあった。

でも入院10日目から作業療法に参加できたり、隔離室で隣の部屋だった患者さんと20歳の患者さんと過ごして楽しんだり、オセロやトランプで遊んだりして入院生活も悪くないかなっても思った。

看護師さんとも徐々に仲良くなれて良かった◎
看護師さんと一緒にミサンガ編んだり、退院に近づくためのアドバイスをくれたり、看護師さんの存在は私にとってすごく大きかった。

でも仲良い患者さんが退院したり(11/4)、逆に新しく入ってきた患者さんと仲良くなったり(11/12)、出会いと別れもたくさんあった。

だけど、隔離室で隣だった患者さんとはほぼ1ヶ月ずっと一緒に過ごしてた。明るくて天然で元気な彼女に私はいつも元気をもらっていた。 
一緒に図書館行ったり散歩したりして、毎日楽しく過ごしてた。

でも仲が良すぎて、毎日同じ部屋で話してたら看護師さんにすごく怒られた日もあったけど…。

入院生活を送っていく中で、いつからか、衝動性も落ち着いていった。有意義な入院生活だった。

退院が近づくにつれて、本当に退院できるのかとか、退院後ちゃんと外で生活できるかとか不安に駆られた時もあったけど、患者さんに相談する事で不安を和らげる事ができた。

ご飯も美味しくて、仲良い患者さん・看護師さんとも一緒に過ごして、いつしか、ストレスになっていた入院生活が、居心地の良い場所に変わっていった。

11/15(入院29日目)
この日はいよいよ退院日が確定するケア会議の日。
ケア会議で色々な関係機関と話し合いをして結果的に次の日に退院が決まったから良かった。
訪問看護の頻度が減っちゃうのは不安だけど、自立のためには乗り越えなきゃいけない壁だと思って頑張ろうと思う。

仲良くなった患者さんとも次の日にはお別れ。
寂しい気持ちでいっぱいで、嬉しいはずの退院が、ちょっぴり複雑な気持ちにもなったりした。

🌸11/16(退院日)🌸
荷物をまとめて、最後の最後まで仲良い患者さんと一緒に過ごした。帰る時にはお互いに大きく手を振ってお別れした。すごく寂しかった。でも無事に退院できて嬉しかった。良かった。

本当は病院の規則でダメだけど、患者さんと連絡先も交換したからいつかまた会えると信じよう☺️
ランチに行こうねって約束もしたし!!◎

入院前の不安定な状態はなくなっていて、自分とも向き合うことができた入院だったのかなって思う。
薬の調整もして、作業療法をしたり、上手く頓服も使えるようになって、自己効力感も高まって、人との距離感も入院前よりかは掴めるようになって、全体を通して、入院して良かったなって思う。

意外と長かった1ヶ月だったけど、少しは成長したのかなって今の私なら実感できる。

今回の入院が無駄にならないように、これからの生活も色々と心がけながら過ごそうと思う。

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