横山秀夫サスペンス

『広辞苑』から拝借した(はずの)NHK BS『球辞苑』。大好きで欠かさず観、録画している番組で、長年、「このボクシング版をやりたいなぁ」と思い続けてきた。その一端は、昨年休刊となった某専門誌に、編集長の計らいで連載という形でやらせていただいたものだった。

 その続きももちろんまだまだやりたい。が、もっともっと違う形で「ボクシングの奥深さを伝える」やり方、それが湧いて出てくる。

「もう面倒くさいから、全部ひっくるめて名前にしちゃえ」とパクったのが『闘辞苑』──。でも、「ボクシングオンリー」のものは何らかの形でいつの日か実現するとして、ここではボクシングに限定せず、野球も日常もすべて「書きたいこと」を誰に憚られることなく綴っていくだけにしたい。いやまあ、『闘辞苑』という名前の仮押さえということで。

 というわけで、昨日観たドラマの話。『横山秀夫サスペンス』。WOWOWプラスで先日放映したものを録画し、隙あらば観ている。昨夜は深夜に帰宅。目と脳が疲れすぎ、かえって興奮状態にあったために寝つけずに、2:00から観だしてしまったのだ。

 2010年にWOWOWのドラマWで放映されたシリーズ第2話「誤報」。地方新聞社の話で、作家になる以前は上毛新聞に勤めていた著者らしく、殺伐とした日常がリアルだ。記者から整理部に異動させられた男の悲哀、整理部の仕事の重要性が鬼気迫る。編集部歴長く、校正・校閲の仕事も一応は知っている自分の甘さを痛感し、とても息苦しくなった。

 尾野真千子が美しく、もっと興奮してしまい、眠りについたのはどうやら明け方のようだった。

ボクシングの取材活動に使わせていただきます。ご協力、よろしくお願いいたします。