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ふじこ
2016年9月10日 13:57
しきりに降り続く雨眠りにつくまでその音を心地よく耳を澄まして聞いていた遠くの方ずっと遠くに二人寄りかかっていた夏の像君の肩から濡れた雨の匂いやシャツを通して伝わる体温やすべてこの頭が記憶しているというのにもう遠くずっと遠い水が流れる音を聞きながら追憶のなかの君をどうか壊さないで封をするようにそのまま瞼を閉じてすれ違った事実あれからどちらも動かなかったその後君は泣いたの
2016年9月9日 19:48
彩られた世界にいた頃君は神様で、私は小さな子供だったすべて大人は暴力の匂いがしてそれに抗う術もなく私と君はただ泣くしかなかった手を繋ぎあったわけでもないけど君と私は糸を撚り合せたように通じ合ってひとつの世界を感じあって好きだという言葉を磨り減るほど使いその言葉の甘やかさに酔いしれた時は経て世界の色が段々くすんできてそれに馴染んでしまった今ではあの頃の世界の輝き方は眩しすぎ