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転職を始める前に知っておいて欲しい。全ての会社から内定をもらえる人は1%くらいの難易度だということを

転職を始める前に必ず知っておいて欲しいことがあります。
それは、タイトルに書いていますが、

『日本にある全ての企業から内定をもらえる人間は、1%もいない』

という事実です。

『そんなはずない。』『自分だったら、どんな企業でも内定を取る自信がある』『そもそも、日本中にある会社全てを受けない』などなど、異論・反論あるでしょう。もちろん、3社応募して、その3社全てから内定をもらえる人といった条件であれば、20%くらいの人は当てはまるかもしれません。

でも、その人が100社受けて100社全てから内定が出るかといったら、途端に確率が1%くらいまで激減するでしょう。

それは、なぜか?

答えは、企業によって採用基準が異なるから。

例えば、好きなアナウンサーランキング・嫌いなアナウンサーランキングで、どちらも一位を獲得したテレビ朝日の弘中綾香アナウンサー。彼女は、多くの人に好かれている反面、多くの人から苦手と思われてもいます。

なぜ、このような現象が起きるのか。それは、人それぞれ価値観が違い、アナウンサーに求めているものが違うから。その結果、彼女に対する評価が賛否両論になるわけです。

『いやいや、会社は人じゃないから、そこに好き嫌いといった感情は介さないし、話が違うんじゃないの?』

といった意見もあるでしょう。

でも会社は、人間の集合体なので、実は感情と呼べるものが存在しています。『この人と一緒に働きたいか?』など、論理的思考・合理性とは違ったフィーリングのような部分も含めて採用可否を決めています。

採用基準を知ろう

具体的に採用基準を図解化すると大雑把にいうと下記の2軸で表現できます。

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この『能力』『価値観』とは、なにをみているのか?

能力 ・・・入社後に期待以上の活躍をしてくれる人材かどうか?
価値観・・・早期退職しないかどうか?

この二つを表しています。上記グラフでいくと、

A:絶対に採用したい人材
B:企業文化や風土を大事にする会社であれば、価値観が合えばスキルが不足していても採用される
C:実力重視の会社であれば、スキルさえあれば人間性に多少難があると思われても採用される
D:人間であれば誰でも採用される

採用される人は、こんな感じで表現できるでしょう。

Dの部分は、従業員を使い捨てる価値観を持っているブラック企業でも無い限り、普通の会社であれば不採用になるでしょう。

採用基準からわかること

例えば、野球のイチロー選手並みの打撃力を有しているが、バント指示が出ても、指示には従わず自分本位のプレーをする選手がいたとします。

そして、あなたは野球チームのオーナーで、チームを『For the Team』精神を持って誰であれ、チームの勝利の為にプレイする選手を集めたいと考えていたとします。

この時、
「あなただったらこの選手を獲得しますか?」
と考えてみてください。

圧倒的な打撃センスに惚れ込んで獲得しようとすれば、あなたが理想とする『For the Team』の価値観とは大きくかけ離れたチームになる代わりに、この選手は獲得できるでしょう。

逆に、『理想と大きくかけ離れたチームには絶対にしたくない』と思えば、どれだけ打撃センスがあっても、理想のチームのため、獲得しようとは思わないでしょう。

企業の採用活動は、この例えと一緒です。

「経営者が理想とする会社の姿があって、その姿に近づけてくれる人材であれば採用するし、遠ざける人は不採用となる」というだけの話です。

これまでの話を踏まえて、タイトルをもう一度読んでもらうと納得していただけるのではないでしょうか?

世の中、多くの会社があり、その数だけ経営者がいます。数字至上主義で評価基準は実績が全て、協調性など気にしない会社もあれば、実績よりもプロセスや協調性を重視する会社もあります。

HPや求人情報である程度の想像はできますが、あくまで想像の域は出ません。あなたがどれだけスキルと実績に自信があったとしても、それを重視していない会社に応募していれば、面接で不採用になります。

だから、

『全ての会社から内定をもらえる人は1%もいない』

と言うことが出来るわけです。

『不採用が続く=あなたの市場価値が低い』では絶対にない

初めて転職活動をした人で、不採用が続くと、『自分は、どの会社からも求められていない=市場価値が低い』と思う人が出てきます。

でも、その判断は誤っています。

全ての会社が不採用理由を明かしてくれれば、こんな判断をしなくて済むのに、日本の採用においては不採用理由を開示してくれる会社は、ほぼ存在しません。

その結果、不採用理由は自分で分析するしかありません。しかし、その分析は不採用というネガティブな思いがある分、冷静な分析が出来ない可能性があります。

分析するにあたり、少なくとも『スキル・経験・実績が、志望している業界や職種での平均レベルを満たしているのかどうか』が分かるだけで、転職活動を効果的・効率的に進めることが出来るようになります。

もし可能であれば、その分析は、客観的な立場で判断できる人にやってもらうのが良いでしょう。理想は、業界・職種に精通しているキャリアのプロにしてもらいましょう。企業で採用に携わっている人、紹介会社で企業側の対応をしている人、キャリアコンサルタントといった人たちであれば、分析できます。

『無料で相談したい。』そういった場合は、人材紹介会社に自らアプローチしてみてください。職務経歴書が既にあれば、無下な対応をされることは無いと思います。そして、エージェントとの面談の場では必ず、スキル・実績がどのレベルにあるのかを聞いてください。

エージェントに依頼した場合は、大量の求人を渡され、相当期間はエージェントからの連絡が続くでしょうが、無料の対価として、そこは我慢してあげてください。

最後に

不採用通知が届けば、『不採用通知が来ることはある』と事前に想定していても辛い気持ちは芽生えてしまうでしょう。

『やっぱりそうだよね』くらいな気持ちで、不採用通知は受け流してください。

ただ、2,3社と連続して不採用が続いた場合は、一度立ち止まって分析する必要はあるでしょう。

その分析を行わずに進み続けると、不採用通知がどんどん溜まっていき、自信を失い、現職にも悪影響が出て、と『負のスパイラル』に突入してしまう可能性があります。

なので、転職活動をする時は、ぜひ第三者の立場で冷静に相談に乗ってくれる存在を見つけておいてください。その相談相手がいるだけで、転職活動の成功率は格段に上がります。

rikusapoでは、そういった分析を行うサービスもご用意していますので、ぜひご活用ください。

あなたの転職が満足いくものになることを願っています。

執筆者紹介

4年制大学卒業後、精密機器メーカーの経理財務に配属。その後、アイデアを形にするためのスキルを身に付けたいと思い、未経験からスマホアプリ開発のエンジニアに転職。アプリ開発や社内SEなどを経て、エンジニア採用など中途採用業務に従事。

『ヒト・モノ・カネ』に関する業務を経験したあと、『売る』スキルを身につけるため、中途採用時代のスキルを活かし、転職サイトを展開している企業へ転職し、法人営業と中途採用コンサルに従事。また、自身の経験を踏まえ、企業向けのセミナー講師も担当。この期間中、国家資格のキャリアコンサルタントを取得。

自身の転職・採用担当・採用コンサル経験を活かし、一人でも多くの人が『働きたい業界・職種で働ける社会にしたい』と思い、起業を決意。そのため、自分自身が多様な生き方を経験した方が良いと思い、厚労省の『専門実践教育訓練給付金・教育訓練支援給付金』対象となる教育訓練校に会社を退職してリカレント教育(学び直し)を実践。

卒業後、派遣でインターネットテレビ局にてYouTube運用を経験したのち、ビザメイジング合同会社を設立。


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