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外国人人財育成から遠征スケッター、そして大きな試練再び。怒涛の2022年を振り返る

こんにちは! あきた創生マネジメント代表の阿波野聖一です。

年の瀬ですね。みなさん、どんな1年だったでしょうか。私たちあきた創生マネジメントにとっての2022年は12期目に当たります。めまぐるしい変化が次々に訪れた試練の年でもあり、これまでの試行錯誤が少しずつ身を結び始めた年でもありました。改めて、印象的な出来事を振り返ってみたいと思います。

外国人介護職員のキャリアアップを支援する学校設立を発表


2022年1 月、外国人職員向け学校「ケアカレッジあきた」を秋田県大館市に開設することを発表しました。株式会社ガネット、一般社団法人国際介護人財組合と共同で運営する形で、2022年3月からスタート。東北で初の試みとなります。

ケアカレッジあきたは、介護福祉士の資格を取得するための学校です。国家資格である介護福祉士試験を受けるためには、3年以上の実務経験に加え、実務者研修の修了が必須です。しかし、外国人介護職員にとっては日本語で研修を受けること自体が難しく、資格取得の大きなハードルとなっていました。そこで、当社とガネットがパートナーシップを組み、誰でも気軽に通え、実務者研修の修了をサポートする外国人向け地域応援スクールを秋田県に作ることを決めました。

詳しくは👉プレスリリースへ

実務者研修開講式

「ICT活用勉強会」(介護経営勉強会)がスタート


私たちが「介護現場のICT活用」に本格的に取り組むようになったのは、9年前のことです。ツールも、私たちもさまざまな進化を遂げ、今ではICT機器・サービスはどれも現場に必要不可欠なものになっています。

導入も運用も順風満帆だったわけではありません。途中でたくさんの挫折や失敗がありました。それでもなお、工夫し、継続してきたことで今があります。スタッフち一緒に今までやってきたICT活用の過程、とりわけ<しくじり>価値があると考えて、2022年2月にICT活用勉強会を発足。私たちの失敗とその理由、どう乗り越えたかをシェアさせていただいています。

外国人(技能実習生・特定技能)と介護にかかわる人が集う<コミュニティ>を創るクラファン開始

外国人(技能実習、特定技能)と介護に関わる人々が集う『コミュニティ』を創るためのクラウドファンディングを2022年3月よりスタート。スタッフの伊藤要平さんが中心となって進めてくれました。

おかげさまでクラウドファンディングは早々にに目標額を達成し、ネクストゴールにまで挑戦・達成を実現しました。あらためて、たくさんの方々、温かいご支援、ご声援をいただき、本当に感謝申し上げます。

7月にはオンラインコミュニティ「共生コネクトーともにー」を発足。これから秋田に来る外国人と、弊社の想いに共感してくれた全国の介護に関わる方々が交流できる場にすべく、2カ月に1回ペースで交流会を開催しています。

ご興味・ご関心がある方は阿波野までメッセージをいただけましたら、Facebookグループに招待します。

オンラインコミュニティ「共生コネクトーともに」では実習生の受け入れで悩んでいる施設様の手助けになれるよう、弊社でのこれまでの歩み・経験など、惜しみなく発信して参ります。このコミュニティを通じて、来日を心待ちにする実習生や、既に日本で働いている実習生の不安・悩みなどを少しでも取り除けるような場を創りたいと考えております。

外国人技能実習生・特定技能生の登録支援機関に登録

「グローバル人材」は弊社にとって、3つある「人材育成」の柱のひとつです。人口減少社会において、日本国内だけではなく、海外からも採用し、グローバルメンバーと共に力を合わせて働いてくことが必要不可欠です。

彼らを、単なる労働力とみなすのではなく、共に学び、働き、生きる仲間としてとらえること。お互いが理解を深め、働きやすくなるよう、受け入れ前・受け入れ後の環境づくりも欠かせません。そのためのステップとして、私たちが「登録支援機関」として活動できるよう、登録申請を行いました。日本人スタッフ、グローバルメンバーと協力しあって、教わる側、教える側が共に育つ環境を創るという目標に向けて一歩一歩進んでいます。

外国人登録支援機関通知書

2年越しのグローバルメンバーが秋田へ!

2年越しのグローバルメンバーが4人揃いました! よく先の見えない状況下で、日本へ来ることを信じて諦めず努力をし続けてくれました。

今度は受け入れるこちらの番!日本人スタッフと全力で生活、仕事をバックアップします。私と妻は、親の立ち位置で責任を持って支え続けます!

グローバルメンバーとの交流会

リーダーマネジメント研修・第2期スタート


2021年度のリーダーマネジメントのテーマは『想いをカタチに・言語化し想いを他者に伝えること』でした。そして2022年度のリーダーマネジメントのテーマは『ブレない軸(コンパス)を創るために』です。コロナや災害、戦争、将来に不安が多く心身も不安定になりがちな外的要因がたくさんある社会だからこそ、自分自身の判断軸(コンパス)が重要です。今期は8名のリーダー、リーダーが目指すスタッフが参加しています。

2022年度リーダーマネジメント研修

3年ぶりのインドネシア・ジャカルタ視察


初めてインドネシア技能実習生と弊社施設とリアルタイムで繋いだのは2019年7月のこと。3年経った2022年7月、再びインドネシアに行ってきました。

この3年で、インドネシアはすさまじい勢いで発展しています。町はますます活気に溢れていました。一方、日本はどうでしょうか。このまま円安が続いたら、外国人の方々は果たして、日本で働こうと思うのでしょうか。私たちはもう選ぶ側ではなく、選ばれる側にあることを改めて痛感したジャカルタ視察でした。


ジャカルタの風景①


ジャカルタの風景②

余談ですが、このジャカルタ視察の際、異国の地でコロナ罹患を経験することに。改めてBCPの重要性を実感する機会にもなりました。

「遠征スケッター」プロジェクト開始。全国から仲間が続々と秋田へ!


2022年7~8月のクラスター発生を機に、全国から”助っ人”を募集。お手伝いプラットフォーム「スケッター」を通じて全国に呼び掛けたところ、24名(うち秋田県内6名)もの方々が手を挙げてくれました。

ほとんどの方々が、秋田は初めて、また県内のスケッターでも能代や二ツ井が初めての方々ばかりでした。つながりがつながりを生んでいく、スケッタ
ーから次のスケッターへバトンがつながれていく。

来てくださった方々に心から感謝するとともに、私たちには、そのさまざまな助っ人を受け入れる土台があると、自信にもつながりました。これをぜひ、「体験型採用」という新しいカタチにつなげていきたいと考えています。

遠征スケッター

心に残る日にしたいプロジェクト第二弾!

コロナ禍で社会常識、社会の常識が変わり、今まで普通にできたこと、普通にだったことが普通でなくなったた2020年から2022年。会いたい人になかなか会えない。昨日まで元気だった人と明日会おうと思っていても、その日の朝に……こんな時代、こんな社会の中で、もはや3年近く過ごし、私たちが生業としている「介護」とは一体何なのか。

自問自答を重ねるなかで、介護とは「人と時の繋がり」であると、捉えるようになりました。では、私たちができることは何か。

「たくさんの人と繋がりと時を感じて欲しい」というコンセプトのもと、大澤 真琴ちゃんの力をお借りして、2020年に続いて、2022年も施設内をキャンパスにしました。たくさんの宝ものが増えました! ぜひ2023年は皆さんも見学にお越しください(^人^)

秋田部会設立準備会が発足!

2022年11月、数名の県内の介護事業者の仲間と共に全国介護事業者連盟の斉藤理事長を秋田にお呼びし、介事連秋田支部設立準備会を開催いたしました。

今般の水道光熱費・食材料費・燃料費等の物価高騰等は、広く国民に大きな影響を及ぼしているのみならず、高齢者介護事業所・障害福祉事業所等へも大きな影響を及ぼしております。団体を設立して、行政にしっかり現場の声を届ける動きをしていきたいと思っています。多数の県でも支部が設立され動いており、秋田県でも支部設立目指して準備を進めています。

第一回秋田部会設立準備会

TOHOKUDX大賞2022受賞

先だってもnoteでご紹介させていただきましたが、今年2月から始めた「ICT勉強会」がTOHOKU DX大賞2022の支援部門で優秀賞を受賞しました。受賞件名はズバリ、「DXのしくじりを価値として勉強会を通して同業者へ」。私たちが価値があると感じた<しくじり>を評価いただけたことをとてもうれしく思います。

優秀賞をいただいて以降、さまざまな自治体や企業の担当者の方から、DXの導入コンサルティング、スタッフ教育プログラムに関するご依頼をいただいてます。失敗も葛藤も包み隠さず伝えていくスタイルは2023年もそのままに、ますます全力で駆け抜けていきたいと思います。

東北DX大賞受賞式

海外インターンシップ事業、はじめました!

あきた創生マネジメントの関連会社である、有限会社おーがすと(秋田県秋田市、代表取締役:阿波野聖一、以下当社)は2022年11月、SKC株式会社(宮城県仙台市、代表取締役:安達孝志)が提供する「海外インターンシップ事業」をM&A(事業譲受)しました。

今後は海外の大学・短期大学との協定に基づくインターンシップ事業を通じて、介護はもちろん、飲食業や製造業、宿泊業、農業など人材不足が懸念される業界において、“本気でグローバル人材との協働を目指す企業”をサポートし、応援していきます。

海外インターンシップ事業の詳細はこちら👉12月には以前から受け入れを進めて来られたエモーショナルダイニング株式会社様に、ベトナムの大学生たちが特定活動のために来日。暖かいベトナムから雪国へ! 彼らはこれから夢をかなえるために日本語を学び、社会活動をしていきます。私たちもインターン生や受け入れ企業であるエモーショナルダイニング様を全力でバックアップしていきます!

ベトナムの大学生インターンシップ

そして現在

今年の夏、第7波で初めてのクラスターを経験し、たくさんの気づきと学びを得ました……と過去形になるはずが、再び、第8波でもクラスターに直面することとなりました。

利用者様2名の発熱や鼻汁、咳症状からコロナ陽性が判明。ゾーニングをはじめ、さまざまな対策を講じるも、一気に拡がり、過酷な状況に追い込まれました。

いくら準備をしていて、経験があっても、リーダー層が慌てると、その動揺は全体に広がります。一方、スタッフの成長はめざましく、とりわけ、メンタル面の成長は目を見張るものがあります。

有事が個人、会社を強くする。同時に、知識や理解が追いつかないスタッフも一定数いることがわかりました。課題がより一層明確になったのです。

スタッフ共々、精一杯向き合う中で誰もが大変な状況下で、自分も大変なのに周囲を思いやることができる。それを日々、目にするのが今の"光"です。

この"思いやり"は一朝一夕では培うことができません。人財育成の積み重ね、日々の実践があってこそ生まれるものです。こうした「心」が創られる環境か否かで、人生は大きく変わります。今回の学び、気づきを新たなBCPのアップデートの素材として、きっと次に生かしていきたいと思います。

みなさん、旧年中は大変お世話になりました。来年も引き続きどうぞよろしくお願いします。よいお年を!



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