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地方出身のゲーム業界デザイナー志望就活ポートフォリオまとめてみた【19卒】

(22.03.03 一部文章の修正と加筆をしました)

お久しぶりです。ビヲです。
そろそろ就活スタートの時期ですね。
私はこの記事でお話する"とあるもの"ができていなかったがために最悪の滑り出しをしたことを思い出し胃が痛くなります。


さて本題ですが、この時期そろそろ完成させなきゃいけないのはみんな大好き!『ポートフォリオ』。
かくいう私もゲーム業界の2Dデザイナーで就活したので、作らなければいけませんでした。

でもまずぶちあたる壁として、参考資料となる"リアルな学生のポートフォリオ"ってネットを探してもなかなかない。
あっても内定余裕だろこんなんっていうめちゃくちゃ綺麗な完璧ポートフォリオだけ……。

会社説明会等に参加してると実際に内定をもらった先輩方の生ポートフォリオも見ることができますが、それもあくまで厳選された比較的いいポートフォリオが主(に見える)(個人の感想です)。

なので今回は、私が実際に就活に使ったダメポートフォリオを公開します。
私は就活浪人したダメ就活生です。最後のポートフォリオ以外はダメな例なので基本真似したらダメです。
文章を書くのが得意ではないので読みづらい文章かもしれないのですが、フィーリングで読んでください。

色々と述べていますが全て個人的見解です。あまり過度な期待はしないでください。

そしてこの記事は自分の作品の質に自信がある人へ向けた記事ではなく、有名美大生でも専門学校生でもないほぼ独学で頑張る地方の学生さんへ向けた記事だと思ってください。
失敗者である自分の経験談が少しでも誰かの助けになれば幸いです。


1.はじめてのポートフォリオ

まず最初にガチでダメなポートフォリオです。
恥をしのんで公開しますので、何も言わずまずはご覧下さい。

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A4サイズ 14P
使用ツール:CLIP STUDIO PAINT PRO

大学の講義の一環で3年生の冬に作成しました。

今考えるとこの時期にこのクオリティヤバすぎる。やる気が無さすぎる…反省して欲しい。この画像作ってる間も控えめに言ってあまりにもショボすぎて泣きそうでした。

具体的な問題点としては、作品数が少ないのに質が低く、"自分が何がしたいのか"も読み取ることが出来ません。

更に最悪なのは、このデータ『CLIP STUDIO PAINT PRO』で作っています。多分馬鹿です。
作成ツールに関しては今後Illustrator→InDesignへと遷移していきます。最終的にInDesignを選んだ理由としては、複数ページが扱いやすく動作が軽いからです

もちろんこの激ヤバポートフォリオは就活では使用していません。………していなかったよね?(記憶ガバ)

このポートフォリオ、某有名ゲーム会社での説明会で社員のお姉さん(語気強め)に見てもらったのですが、「こんなんじゃ話にならない(要約)」とまで言わしめました。が、今見ても全くその通りだと思います。


2.こんな悲惨なポートフォリオを作らない為に

悲惨でしたね!
初めてポートフォリオを作るにあたってぶち当たった壁。

①作品数が無い
②何を書けばいいか分からない
③作品をいつ作ってどれくらい時間がかかったのかが分からない

では如何にしてこの問題を解決すれば良かったのか。

①作品数が無い
在学中に作品を作りまくれ!という当たり前の話は置いておいて。
最低限やっておけば良かったと思ったのは学校の課題の作品もポートフォリオに載せるつもりで全力で作ること

時間は有限。わざわざ貴重な時間をかけて作品を作る機会をもらっているんですし、その時間をなあなあに過ごすくらいなら真面目に作業しながら勉強したほうが100%有意義ですよね。

私はだらだらしていましたけど!(切腹)
その結果、自分の首をしっかりと絞めていたというわけです。

②何を書けばいいか分からない
これはネット上で資料等を探すと様々な方々に言われてることですが、ポートフォリオは作品集ではあるものの作品だけを見せるものではないです。

作品を作る過程の話が非常に大切です。
作品を作る時に何を感じ、どういった意図でそのデザインにしたのか…が分かるような説明文も一緒に書けるとより良いですね。

ただそうは言っても、採用担当の方は送られてきた全てのポートフォリオに目を通している都合上、長々と書かれても読めないし読む時間がない!ということがほとんどです。

なので説明文を書く時は要点のみを簡潔に、分かりやすく、目に入りやすく!がとても大事かな...と思います。

③作品をいつ作ってどれくらい時間がかかったのかが分からない
これ!!!!すごくよくあったので、是非制作時間はメモってください。なお、"〇時間"のように実際の作業時間が想像しやすい形式で記載しておくと、どの程度のスピード感で作業ができるのかが想像しやすくなるのでとても参考になります。プロジェクト単位で数ヶ月費やしたものは"数ヶ月"で記載するのもアリですね。

ちなみに私は筆が早いと言われるほうでした(参考になるのかはさておき)。


3.重なる試行錯誤

次に見ていただくのは4作目のポートフォリオです。
2、3作目のポートフォリオは画像が残っていなかったのですがまだまだあんまりな出来だったので察してください。

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A4サイズ 32P
使用ツール:Illustrator

うんうん、大分ポートフォリオっぽくなってきてますね。

まだ拙い部分もかなりありますが...。
具体的な問題点として、説明文が作品の画像と離れすぎてるのが気になります。文字は文字でまとめておいたほうが視線がいきやすいので読んでもらいやすそうです。
それから、"2Dデザイン"で括ってやったこと全部を詰め込むのは悪手!自分がどんな仕事ができるのかを列挙することも大切ですが、"自分の強み" "会社でどんな仕事がやりたいのか"を分かりやすくすることで入社後のイメージがしやすくなり、心に留めてもらえるきっかけになります。
「本当にやりたいこと」に関する作品の掲載数を5とすると、他の要素は1〜2程度で問題ないです。もちろん掲載数を絞るからには、自分の中で最も良い作品を選びましょう。「こんなこともできますよ」程度で問題ないのです。

さて、これではまだまだ画像を並べただけのポートフォリオに見えます。クソザコナメクジくらいの弱さです。作品のクオリティにめちゃくちゃ自信があるのであればこれでも問題ないのですが、専門学生でもなんでもないのでそういうわけにもいきません。
加えて恐怖なのはこれを作っていたのが4年の夏です。これが3年の冬に出来てればもう少し選択肢もあったのでは...と考えずにはいられない。
なおこの時点でも作品数が足りない!!と嘆いています。具体的には許容できる完成度の作品が足りないんですよね...。

この辺りから動画が入ったCD-ROMを同封するようにしています。モーション作品は動画がないと意味がないですからね。
しかしこれは良い方法ではなく、後々気づくのですがわざわざ動画作品を見るだけのためにCD-ROMをパソコンで読み込むのアホほど面倒ですよね。

そこで次のアップデートではCD-ROMだけでなくyoutubeに動画をアップロードして、ポートフォリオ内にQRコードを置くことでポートフォリオ冊子だけでも完結出来るようにしたのでした。

ちなみにこのポートフォリオを提出するようになった段階から書類審査が受かるようになりました
夏にしてやっとスタートラインに立てましたね!
遅い!!!!!!!!!(号泣)

そこからしばらくこのポートフォリオを使い回した後、冬にInDesignにて大型アップデートをかけました。
全体のデザインを見直し、作品数も増やしています。これが今の仕事をするまで使用していたポートフォリオで、今の上司にも褒めてもらいました。嬉しいね!

今回は実際に使用していた最終型のポートフォリオ全文ととある企業からいただいたポートフォリオへのフィードバックの抜粋を合わせて載せてみます。
特にフィードバックは、ポートフォリオと合わせて見てみるとかなり参考になるかもしれません。


4.ポートフォリオ最終稿


【2021/02/05追記】

このポートフォリオを使用して就活していたのですが、2021年1月から正社員のUIデザイナーとして転職が決まりました!!!!🥳

いよいよ説明が面倒になってきたので、画像を見てください(脳死)。

画像26

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